http://otsu.seesaa.net/article/108757638.html
乙川様は海外のETFなどを用いて運用されています。
その際海外のどこの金融機関がお勧めでしょうか?自分はヘッジファンドなどには2年ほど投資経験があるのですが最近の世界株式の値下がりで、海外のETFなどにも大変興味を持っております。
英語などは全くできない自分なのでなにかトラブルなどあった際不安なのですが、そのような者でも海外の証券会社などを利用する価値はおありでしょうか?
これについて、乙の意見を書いておきます。
まず「英語などは全くできない」が気になります。日本人は誰でも中学校以来、ほとんどの人が高校までの6年間英語を学んでいるはずですし、若者の約半数は大学・短大に進みますから、さらに数年間英語を学ぶはずです。大学で専門科目を学ぶ際に、英語で書かれた教科書を使うようなこともあるでしょう。そのようなことで英語を学んでいれば、英語が全くできないということにはならないと思います。
謙遜のつもりでお書きならばいいのですが、もしも、基本的なことも(英語では)理解できないとなれば、海外投資(ただし、海外への投資ではなく、海外での投資のことです)はやめておいたほうがいいのではないかと思います。
日本国内の証券会社経由でも海外への投資はできますし、最近は、一部のネット証券で海外の ETF なども扱われるようになってきましたから、そういうものを利用するほうが安全・安心ではないかと思います。
「海外への投資」ではなく、「海外での投資」を行う場合には、英語は必須です。今はかなり日本語によるサービスも行われるようになってきましたので、状況は違いますが、そうはいっても、最終的には英語でやりとりをしなければならない点がいくつかあります。たとえば、アメリカで投資する際には FORM W-8 BEN を書いて提出することになります。自分でサインする書類ですが、その内容が理解できますか。少なくとも、書類の中身を読んで理解できる英語力がなければ、サインしては危険だと思います。これは契約書全般に通じる話です。
また、実際、海外の証券会社に口座を開設すると、各種の連絡が来ます。乙の経験では、メールでも、郵便でも、ほぼすべて英語です。香港の一部の業者は、日本人スタッフがいるために、日本語によるサービスがありますが、こちらのほうがむしろ例外でしょう。そのような連絡のすべてをきちんと読む必要はありませんが、少なくとも、どんな連絡なのか、ざっと目を通して理解して、無視していいものか、無視できない(自分に関係のある)重要なものなのかは判別しなければなりません。
トラブルに遭遇した場合は、さらに高い英語力が必要になってきます。担当者と英語でやり合わなければならないからです。メールで済めば、まだいいですが、場合によっては、電話で直接話をしなければなりません。
乙は、英語力がそんなに高いわけではありませんが、少なくとも、英語での日常生活程度は困らないと思います。(とはいえ、アメリカでの最長滞在期間は1ヵ月でしかありませんが。)書かれた英語を読むのは、そんなに苦になりません。
というようなことで、乙の意見では、英語がまったくできないならば、海外での投資はあきらめたほうがよいと思います。
なお、海外への投資と海外での投資の違いについては、
2007.2.23 http://otsu.seesaa.net/article/34452967.html
でも書いたことがあります。
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やはり海外へ口座を持つのは英語をある程度習得してからと思いました。(幸い兄は英語が達者なもので・・・)
今しばらくは日本の証券会社にて海外ETFなど取引していこうと思いました。
これからもよろしくお願いいたします