http://otsu.seesaa.net/article/109057489.html
改めて、ここで乙の考え方を示します。
まず、債券が国内債券か外国債券かで話は大きく異なってきます。ここでは、国内債券は無視して、外国債券の話に限定します。
次に、債券投資をする金融機関ですが、国内と海外では若干違いがあるように思います。が、ここは、あまり触れないようにしましょう。乙がやっているような、海外の金融機関経由で外国債券を購入する場合を考えます。
このような条件で、乙が債券投資を現物債券(ゼロクーポンもその一種)で行うべきか、ETF 経由で行うべきか、考えてみました。
以前の記事
2007.10.26 http://otsu.seesaa.net/article/62467805.html
では、「外国債券投資は ETF が便利」としています。
hide さんのおっしゃるように、現物債券では金利が固定され、ETF では変動金利に近いわけですが、それも考慮して、ETF を買うことにしています。たとえば、アメリカの金利が高くなっていった場合、(仮に 7% とかになれば)現物債券に投資するほうがいいと思います。
ETF 経由の債券投資は、分散投資になりますが、必ずしも安全性を念頭においているわけではありません。先進国の国債は、だいたいはデフォルトの可能性がきわめて低いので、現物投資でいいと思います。投資先を分散しても、より安全になるとは思いません。変わらないと思います。
ETF 経由の投資では、さまざまな債券に投資することで、金利の高低の影響が(国別でも購入時期別でも)中和され、より平均的な動きになっていく点にあると思います。
アメリカ国債の購入は、まあ簡単ですが、ヨーロッパ各国の国債となると、若干めんどうです。日本の金融機関経由だと簡単に手続きできますが、手数料がかなり高くなります。海外の金融機関経由だと、手続きそのものがめんどうになることが多いように感じます。口座開設自体ができない場合も多いように思います。また、手数料を安く抑えるためには、それぞれの国(の金融機関)に口座を開設する必要がありそうです。一般に、各国の国債は、それぞれの国で口座を開設するのが一番手数料がかからないはずです。ユーロはフランス国債に限定しても、イギリス・ポンドやスイス・フランなどは別途口座開設と言うことになるかと思います。結果的に、口座数が増えて、管理がめんどうになります。
ETF だと、こんなことを考えずに、若干の手数料を払うことで世界の債券に投資することができます。
こんなことを考えると、債券投資は次のような形にしておくのが現実的かなと思います。
(1) ETF 経由の投資をメインに考える
(2) アメリカの金利が高い場合は、アメリカの現物債券を購入してもよい。
(3) ヨーロッパは、新規口座開設がめんどうなので、現物の債券には手を出さず、ETF だけにしてしまう。
なお、これに関して、乙が今まで書いた記事
2007.10.25 http://otsu.seesaa.net/article/62304436.html
2007.10.24 http://otsu.seesaa.net/article/62142690.html
2007.6.11 http://otsu.seesaa.net/article/44484085.html
も参考になるかもしれません。
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詳細なお返事ありがとうございます。
確かに、米国債はともかく、リスク分散として是非組み入れたいユーロ債権を現物で購入するのは難しいですね。
私も、ターゲットとしている運用利回りに近い金利ならば、先進国の国債に限っては現債権が有利だと思います。デフォルトする危険は少なく、利回りは確定しているので、ポートフォリオの価格変動を緩和できるからです。
もっとも、額面割れするリスクが少ないという点に着目すると、今のような低金利市場ではMMFも非常に有力な商品に思えますね。
この度はありがとうございました。今後もブログの充実を楽しみにしています。個人的にはヘッジファンド購入の経緯に興味があります。私にはまだまだ敷居が高いので、代理店選別基準など乙様の客観的で洞察するどい意見を参考にさせて頂きたいからです。