日経新聞の1月1日1面に出ていた記事です。
住友商事が2009年10月から子会社の「サミット」と共同で無店舗型のネットスーパーを大規模に始めるとのことです。
この記事はネットでも一部読めます。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AS1D250DU%2031122008
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090101AT1D250DU31122008.html
サミットといえば、ネットスーパーらくちん君
http://www.rakuchinkun.com/
をすでに営業しています。世田谷区から始まり、3月から4月には杉並区全域に広げるという話です。
http://www.rakuchinkun.com/summit/info.php?left_info=5&i_proc=9001
ここのノウハウを生かして新しい形のネットスーパーを志向するのでしょうか。
らくちん君での配送料は、現在のキャンペーン価格の場合、5000 円以上の買い上げで無料、それ未満は 300 円です。
通常の(キャンペーン後の)配送料は、5000 円以上の買い上げで 300円、それ未満は 500 円だそうですが、さて、利用者はどれくらいいるのでしょうか。
ネットスーパーは、自分の居住地域が営業地域に含まれているのかが大問題ですが、その先に、どんな値段でどんな品物を売っているのか、そして配送料がいくらになるのかが問題となります。
ネットスーパーは、当面はこんな形でスタートしたようですが、特に無店舗型は興味深い営業形態だと思います。店舗のコストがかかりません。その代わりに倉庫代がかかるわけですが、少なくとも、店舗のようにきれいに陳列する必要がないので、コストは安くなるはずです。
ただし、一方では、配送の手間がかかります。今までの買物は、お客のほうが店まで行って、自分で(無料で)持って帰っていたわけで、それと比べてどうかという問題です。
また、さまざまな商品を購入することになるので、店側は、大量の在庫の中から1品ずつ選んで取りそろえなければなりません。まさに買物の代行業というべきです。この手間をいかに省くかも工夫のしどころでしょう。
新しい形態であるだけに、成功するか失敗するか、わかりません。現在はネットショッピングがきわめて一般化しているだけに、うまく行く可能性もあると思います。昔と違って、50代や60代でもパソコンとネットに親しんでいる人はたくさんいますし、ネットでの買物にも抵抗は少なくなっていると思います。
生鮮食料品の場合、お客の側が届いたものを見て、値段と勘案して、便利で安いと思うようであれば、ヒットすると思います。
こういう事業に商社が乗り出しているところも興味深いところです。これから日本の消費市場が変わっていくのでしょうか。
2009年01月05日
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