http://www.fund-no-umi.com/blog/2009/01/post-98e0.html
「友人に自営業で稼いでいる人がいて、彼いわく、投資なんかでお金を増やそうと思わないで、ちゃんと自分で働いてお金を稼ぐべきだ、と言われます。こういう人にどう反論すればいいのでしょうか?」
イーノさんは、これに対して自分なりの回答を述べているのですが、乙が読んだとき、ずいぶんと違うなあと感じました。
乙の考えでは次のようになると思います。
自分で働いて稼ぐことが基本であり、それはそれで正しいのです。
しかし、稼いだお金が全部使い切れず、余ってしまうことがあります。余ったお金はどうしたらいいのでしょうか。
財布のままに入れておいても、財布がいっぱいで入りません。机の引き出しや金庫やタンスに入れておくこともできます。かなり大量に保管できます。
しかし、一番普通なのは、銀行の自分の口座に入れておくことではないでしょうか。いくら多くても保管できます。すると、これはすでに「投資」(間接金融という形で)になってしまいます。
お金が余った場合、それを現金で保有しなければ、全部投資になるのです。
お金は、現金で保有しておくか、それ以外の形で保有していくかしかありませんが、現金以外はすべて「投資」ということです。
現金をそのまま保有していることは、いつでも正しいわけではありません。一見すると、価値が変わらないままですが、世の中がインフレ傾向にあると(そして緩やかなインフレが一番多いわけですが)時間とともに価値が減じてしまいます。そうならないためには、お金自体が大きくなっていく必要があります。つまり、お金が増えるのが自然な話であって、増えないことはすなわち価値が減じるということであり、お金を正しく所有している態度ではありません。つまり、お金は増やすようにしておかないと勝手に減ってしまうのです。
投資は、お金を増やすために行っていることではなく、お金の価値を保つようにすることです。結果的に、お金を増やすことになるのです。
まとめると、働いてお金を稼ぐことは正しいけれど、お金が余ったら、自ずと投資することになっているのであって、お金を増やそうと思うかどうかは関係ないのです。
ラベル:投資
投資家もリスク(不確実性)を引き受けるという経済活動上の重要な役割を果たしていると言い返せばそれでいいように思います。
それも一つの回答です。
「ファンドの海」のほうにコメントしてみませんか。