森永卓郎氏が「政府紙幣を財源として強力な景気対策を実行せよ」(2009/02/09)
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/171/
と論じています。政府紙幣賛成論です。
高橋洋一氏も賛成の立場です。
http://diamond.jp/series/policywatch2009sp02/10004
池田信夫氏も反対ではないという立場です。
http://agora-web.jp/archives/443651.html
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/59f8b09c817493d904bf6d5f136bd6af
ただし、発行しっぱなしではなく、最終的に環流をどうするかが問題だと述べています。
ブロガーでは、反対意見が強いようです。ほんのいくつかだけを示します。
http://401k.sblo.jp/article/26406238.html
では、無利子国債(相続税非課税)とセットした上で、インフレをねらって借金の踏み倒しをねらっているとしています。
http://wanderer.exblog.jp/7898777
でも、ハイパーインフレを懸念していますが、
http://wanderer.exblog.jp/7913920
では、預金封鎖、日本国債のデフォルト、計画倒産と結びつけて解釈しています。
http://fund.jugem.jp/?eid=965
では、通貨の価値が下がるだけで、社会に混乱を引き起こすだけだとしています。
http://ameblo.jp/logicalhistorical/entry-10206065049.html
でも、どちらかというと否定的なニュアンスで書いています。
一方、必ずしも否定的ではない人もいます。
http://nikonikositaine.blog49.fc2.com/blog-entry-211.html
は、賛成でも反対でもないので、「懐疑派」でしょうか。
http://mathdays.blog67.fc2.com/blog-entry-946.html
では、政府紙幣そのものよりも、要はカネの使い方の問題だとしています。
賛成派は、あまり見あたりません。
http://d.hatena.ne.jp/econ2009/20090210/1234194662
は数少ない賛成派です。
検索エンジンで「政府紙幣」を入れると、膨大な量の記事が出てきて、読み切れない感じになります。
政府紙幣についてまとめて手軽に知りたい人には wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/政府紙幣
あたりが、いいでしょう。
乙はどう考えるか。
どちらかというと賛成です。失敗したときのハイパーインフレが怖いのはその通りですが、政府紙幣の発行量を調節しながら過度なインフレにならないように運営していくことは可能だと思います。ゆるやかなインフレは、デフレよりはむしろ望ましいのではないでしょうか。インフレとともに、ある程度円安になると思いますが、それはそれで日本企業には全体として有利な場合が多いのではないでしょうか。
もちろん、政府紙幣は一時的な措置であり、数年〜10年くらいで回収することを前提に考えています。
政府紙幣は国債のようなもので、政府が国民から借金するようなものです。そのように借金したカネをどう使うかが問題です。むしろ、今の政府(官僚も含めて)に適切な使用法ができるかが心配です。
ところで、政府紙幣の発行に関して、livedoor がアンケートをしています。
http://news.livedoor.com/issue/list/611/
2月14日までだそうですが、今のところは「反対」の声が強いようです。