このファンドについては、今までにも3回ほどブログに書きました。
2006.5.5 http://otsu.seesaa.net/article/17401418.html
2006.10.23 http://otsu.seesaa.net/article/25983122.html
2008.1.10 http://otsu.seesaa.net/article/77511231.html
最近、第4期中(平成20年7月1日〜平成20年12月31日)の半期報告書が郵送されてきました。
2008.1.10 段階では「たぶん、乙は2008年7月時点で解約すると思います。こちらから解約しなくても早期に償還となるでしょう。」などと書いたのですが、乙は、何と、まだ保有していたのですね。
2008年7月はクローズド明けでした。ここから解約できるようになったわけです。
さて、では、この期間の運用成績はどうだったか。▲26.82% でした。運用資産別で見ると、米国債券運用部分が ▲14.41% とのことです。主な下落要因は円/ドルの為替レートが 2008.12 現在で 89円20銭と前期末から 16% 以上も下落していることです。それに比べれば、現在は若干の円安になっています(というわけで成績も少しはいいでしょう)。
こんなひどい成績では、ファンドの解約が増えるのは当然です。では、実際、どうだったのでしょうか。
元本成長型のほうで、1,663,466 口が 1,147,534 口に減っているのですから、3割以上解約されてしまったことがわかります。つまり、投資家がこのファンドを見限っているのです。
2008.12.31 の段階で、資産配分は、米国債券 48.7%、未公開株 25.5%、現金 12.6% などとなっており、相変わらず、米国債券が中心です。現金が多いのは、解約に備えてのことでしょう。
今や、資金が流出して、未公開株への新規投資はしないということですから、このファンドは、もう長くは持たないでしょう。純資産総額は、元本成長型で 83 億円、分配型で 18 億円ですから、まだ規模としてはそれなりではありますが、今後が見込めない状態では、もうどうしようもないでしょう。
今さら、信託報酬 2.1% も払って米国債券を保有しようという人がいるでしょうか。もったいないだけです。
最新版の月次運用報告書は、
https://search.etrade.ne.jp/fsearch/fmrep/fr_X0738000_02.pdf
で読むことができます。
乙は、そろそろ解約しようと思います。「夢、破れたり」です。
ラベル:SBI未公開株組入ファンドV 米国債券
【関連する記事】
- NISA で eMAXIS Slim 全世界株式の積立の設定
- 「長寿ファンド」に人気?
- CMAM日本株式インデックスeの第1期運用報告書
- CMAM外国債券インデックスeの第1期運用報告書
- CMAM外国株式インデックスeの第1期運用報告書
- 被災地応援ファンド「復興義援金」
- さわかみファンドの解約結果
- さわかみファンドを解約します
- 分配型の投資信託に関する考え方
- セゾン投信の月次運用レポート
- 「STAM グローバル REIT インデックス・オープン」の第6期運用報告書
- 中国・香港IPOファンド
- 「STAM 新興国株式インデックス・オープン」の第2期運用報告書
- 「STAM グローバル株式インデックス・オープン」の第5期運用報告書
- 「STAM TOPIXインデックス・オープン」の第5期運用報告書
- 毎月積立投信を「住信-STAM」シリーズから「中央三井-CMAM」シリーズに
- 「フェイム−アイザワ トラスト ベトナムファンド」の第3期運用報告書
- 積立投資がプラスになる
- 孫の出生祝として投資信託を(3)
- 孫の出生祝として投資信託を(2)
これ以上、保有をし続けると、今度は、さらに損が拡大するでしょうか?
証券会社の方も、IPO市場が悪いので、そろそろ乗り換えても良いのではという話をされるので、私もどうしようかなと思っております。
SBIからも、このファンドの見通しかどうか情報を出してほしいとも思っています。
たれ込んでも、手続き的に瑕疵がなければ、金融庁が何か動くとも思えません。