2009年04月18日

SBI未公開株組入ファンドVの第4期中半期報告書

 乙は、SBI未公開株組入ファンドVにも投資しています。
 このファンドについては、今までにも3回ほどブログに書きました。
2006.5.5 http://otsu.seesaa.net/article/17401418.html
2006.10.23 http://otsu.seesaa.net/article/25983122.html
2008.1.10 http://otsu.seesaa.net/article/77511231.html
 最近、第4期中(平成20年7月1日〜平成20年12月31日)の半期報告書が郵送されてきました。
 2008.1.10 段階では「たぶん、乙は2008年7月時点で解約すると思います。こちらから解約しなくても早期に償還となるでしょう。」などと書いたのですが、乙は、何と、まだ保有していたのですね。
 2008年7月はクローズド明けでした。ここから解約できるようになったわけです。
 さて、では、この期間の運用成績はどうだったか。▲26.82% でした。運用資産別で見ると、米国債券運用部分が ▲14.41% とのことです。主な下落要因は円/ドルの為替レートが 2008.12 現在で 89円20銭と前期末から 16% 以上も下落していることです。それに比べれば、現在は若干の円安になっています(というわけで成績も少しはいいでしょう)。
 こんなひどい成績では、ファンドの解約が増えるのは当然です。では、実際、どうだったのでしょうか。
 元本成長型のほうで、1,663,466 口が 1,147,534 口に減っているのですから、3割以上解約されてしまったことがわかります。つまり、投資家がこのファンドを見限っているのです。
 2008.12.31 の段階で、資産配分は、米国債券 48.7%、未公開株 25.5%、現金 12.6% などとなっており、相変わらず、米国債券が中心です。現金が多いのは、解約に備えてのことでしょう。
 今や、資金が流出して、未公開株への新規投資はしないということですから、このファンドは、もう長くは持たないでしょう。純資産総額は、元本成長型で 83 億円、分配型で 18 億円ですから、まだ規模としてはそれなりではありますが、今後が見込めない状態では、もうどうしようもないでしょう。
 今さら、信託報酬 2.1% も払って米国債券を保有しようという人がいるでしょうか。もったいないだけです。
 最新版の月次運用報告書は、
https://search.etrade.ne.jp/fsearch/fmrep/fr_X0738000_02.pdf
で読むことができます。
 乙は、そろそろ解約しようと思います。「夢、破れたり」です。

posted by 乙 at 04:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もSBI未公開株組入ファンドVを保有しています。昨年、一度、解約しようかと思いましたが、乙川さんの「最後までも保有し続けた方が良い」というアドバイスで、まだ、持っています。お陰で、損が縮小しました。

これ以上、保有をし続けると、今度は、さらに損が拡大するでしょうか?

証券会社の方も、IPO市場が悪いので、そろそろ乗り換えても良いのではという話をされるので、私もどうしようかなと思っております。

SBIからも、このファンドの見通しかどうか情報を出してほしいとも思っています。
Posted by ほんともっと at 2009年05月09日 20:46
ファンドマネージャーはファンドの資金を自分のものと勘違いしているのではないか、金融庁にタレこみしたい気持ちです、       
Posted by Mr.X at 2011年01月11日 07:53
Mr. X 様
 たれ込んでも、手続き的に瑕疵がなければ、金融庁が何か動くとも思えません。
Posted by at 2011年01月11日 10:58
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