2009年04月26日

SBI 証券特別セミナーに参加してきました。

 乙は、4月25日(土)の 13:30-15:10 に開催された SBI 証券特別セミナー
http://search.sbisec.co.jp/v3/ex/home_seminar_090425_01.html
に参加してきました。SBI証券営業部で行われ、70名ほどの参加がありました。
 今回は、荒川雄一氏による「これからはじめる海外分散投資」というものでした。
 乙は、荒川氏の著書『着実に年10%儲ける「海外分散投資入門」』を読んだこともありますし、
2009.1.12 http://otsu.seesaa.net/article/112487936.html
どんな方かと思って、顔を見るために参加したようなものです。
 話は、パワーポイントを使いながら進みました。プレゼン資料は印刷されて配布されましたので、それを見ながら、書くことにしましょう。
 乙がよくわからなかったことは「世界のマーケットへの分散投資」というところで、「世界株・債券・バランス型の投資信託を円建てで購入する」というところです。なぜ「円建て」なのでしょうか。セミナーの中ではさらりとスキップされてしまいましたし、あとで質問の時間もとられなかったので、質問しませんでしたが、乙は通貨は(債券以外は)何でもいいと思っています。
2007.2.23 http://otsu.seesaa.net/article/34452967.html
 セミナーの中で、荒川氏はフレンズ社の積立投資を紹介していました。Friends Provident 社のことです。乙は、以前もこの積立投資を紹介され、投資しないと判断しました。
2006.8.26 http://otsu.seesaa.net/article/22817145.html
乙と荒川氏の視点のズレを感じました。
 また、荒川氏は、ヘッジファンドの例として AURUM ISIS FUND の例を挙げ、2009 年3月現在のパンフレット(2ページ)を示しました。このファンドの実績として、1998 年以来の Compound annual return が 7.96%、Annualised volatility 3.43% という数字を指し示して、低リスクのファンドであることを強調していました。
 乙は、このパンフレットを見て、大いに疑問に思いました。
 そもそも、下の方に「Private & Confidential Copyright 2009 Aurun Funds Limited」と書いてありますから、セミナーでコピーを配布するようなものではないと思いますが、それは目をつぶりましょう。
 一番の問題は、このファンドの運用資産の総額が書いてないことです。たぶん、それなりの規模のファンドだと思いますが、ぜひ、運用資産の総額を入れておいてほしいものです。
 次に、このファンドを買うときのコスト(手数料)について、まったく書いてなかったことです。実際には、このあたりがとても重要な情報なのですが。
 第3に、最低いくらから投資できるのか、説明がなかったことです。
 あくまで参考ですが、ネット内を探してみると、
http://www.progs4wealth.com/_Aurumfunds/aurum_isis_fund.php?id=1833
というページがあり、ここで仲介する場合は、最低投資額が US$ 25,000 ということがわかります。また、Normal Charge 5.00% とあり、Charge Through Us 2.00% とありますから、一般的には、購入時に手数料が 5% かかるのだけれど、ウチの会社を通じて買えば 2% に割引になりますよと言っているようです。運用資産総額は書いてありません。
 さて、では、このファンドは買いか。
 以前の乙だったら、購入を検討したかもしれません。しかし、今は、そうは思いません。
 8% のリターンだって、そんなに珍しくもありません。
2009.4.16 http://otsu.seesaa.net/article/117541364.html
で書いたようなことを考えると、3% 程度は割り引いて考えるべきでしょう。つまり、実質 5% のリターンということです。別にどうってことのない普通の成績のように思います。

 乙にとっては、あまりおもしろいセミナーとは言えませんでした。「これからはじめる海外分散投資」というものですから、まだ海外投資をしていない人向けの話だとすれば、適当だったのかもしれません。
 それにしても、SBI 証券はこういうものを無料で開催してしまうのですね。会場でアンケートを書かされましたが、別に大した意味もなさそうな内容でしたし、このセミナーのために社員数人を動員し、会場を提供するのですから、すごいものです。どこでペイするのでしょうか。単なる宣伝のためですかね。まあ、楽天証券でも毎年新春講演会
2009.2.1 http://otsu.seesaa.net/article/113493303.html
などをやっていますから、似たようなことを考えているのかもしれません。

posted by 乙 at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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