あまり「投資」とは関係ないような本です。
今や、貧困層をターゲットにしたビジネスがあるというわけで、著者はいろいろなビジネスを紹介しています。日本が中心ですが、外国の例もあります。臓器売買や子供の手足を切断して物乞いをさせる話を聞くと、本当にぞっとします。それ以外にも、乙が知らなかったようなビジネスもいろいろ含まれ、たいへん興味深く読みました。
p.16 では、貧困ビジネスの方が富裕層をターゲットにするビジネスよりもマーケットが大きいという話が出てきます。驚きです。だから貧困ビジネスが成り立つわけです。
p.188 では、クレジットカードの規制で韓国は景気が急速に悪化したという話があり、政府の判断のちょっとしたことが経済に大きな影響を与えるものの例として、おもしろかったです。
その他もろもろのビジネスが紹介され、ふだん見ることのない別世界をかいま見るような気分になれました。
なお、同じ著者の書いた関連本として、以下のようなものがあります。
『「夜のオンナ」はいくら稼ぐか?』
2008.9.26 http://otsu.seesaa.net/article/107150566.html
『ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る』
2007.7.30 http://otsu.seesaa.net/article/49698493.html
門倉氏は、この方面でずいぶんいろいろな取材をしているようです。
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