最初に断り書きがあり、「本書は「ダイヤモンド・オンライン」の連載「週刊・上杉隆」の記事に加筆修正を施して編集したものです。」と書いてあります。
この連載は
http://diamond.jp/series/uesugi/
に載っています。
連載のバックナンバー
http://diamond.jp/series/uesugi/bn.html
を見ると、なるほど、本書の元になった記事が残っています。
では、ネットで読めばいいか。まあ、それも一つの考え方ですが、書籍の形にしておくのも意味があります。パソコン環境がないところでも読めるからです。実際、乙も、ちょっとした小旅行に本書を持参して、移動時間などのときに読んでいました。
本書は、2007.10.17 から 2008.12.25 までの連載をまとめたものです。この間の政治の動きをリアルタイムで描いています。上杉氏の見方はなかなかおもしろいものです。
上杉氏はフリーのジャーナリストですから、巻末に参考文献が載っているわけではありません。しかし、その「目」には、なかなか鋭いものを感じます。こうやってさまざまな政治上の諸問題をスッパリ切り分けて見せられると、「なるほどなあ」と思う部分がたくさんあります。ホントかどうかはわかりませんが、そういわれれば納得するという感じです。
乙が一番おもしろいと思ったのは、p.97 からの新銀行東京の問題点を語っているところです。
ダイヤモンド・オンラインでは、
http://diamond.jp/series/uesugi/10022/
で読めます。
新銀行東京については、乙も一度口座開設を検討したことがあり、それからというものは、この銀行にいろいろと興味を持ってきました。詳細は、以前のブログ記事
2008.10.29 http://otsu.seesaa.net/article/108757638.html
から古いものをたどってみてください。
上杉氏によれば、新銀行東京の旧経営陣とともに、東京都議会は「共犯者」だということです。そういう視点でこの間の経緯を見てみると、腑に落ちることがたくさんあります。
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