その日は、印象的なグラフが掲載されていました。3月末比で各国の株価上昇率がずいぶんと高いのです。
インド 50%、ロシア 47%、ブラジル 26%、といった具合で、中国も約 20% となっています。BRICs 健在といったところでしょうか。新興国だけでなく、日本・ドイツ・米国も株価が上昇しています。
新聞では、国際通貨基金(IMF)の4月時点での実質成長率見通しも合わせて掲載されていましたが、2009 年も 2010 年も、そんなに大きな成長率が予想されているわけではないのです。インドですら 5% 程度ということです。
つまり、経済見通し以上に株価が上がっているといっていいと思います。
おかげで、乙のポートフォリオの中でも新興国の株式が占める割合が増えつつあります。昨年の大規模損失の一部がカバーされただけで、赤字傾向であることは同じなのですが、新興国の株価の上昇は素直にうれしく思います。
それにしても、株価は上げすぎなのではないでしょうか。昨年10月から今年の3月にかけて、株価が下がったとき、下がり過ぎだったと考えることもできますが、このままの傾向が続けば、今ですら「上げすぎ」ではなくなってしまうわけで、そんな変なこともあり得ます。
いずれにせよ、株価水準を考えるのもむずかしいし、予想してもそれとは違った方向に動くことも多いとなると、考えること自体がムダになりそうです。
最近、乙は仕事が忙しくて、投資関連の情報収集も思うようにできません。ETF の購入にしたって、なかなか時間が取れず、かなりの期間、購入していません。ドルへの両替も大変です。今くらいがチャンスかなと思っているのですが、……。
こんな状態を考えると、個人投資家の方針として、タイミングを重視する投資はむずかしいと実感します。
やっぱりインデックス投資しかないような気がしてきました。
それにしても、もらったボーナスを普通預金口座においておくだけではいかにも能がないと思います。投資に回したいのですが、……。