この話はずいぶん前からありました。
2009.4.25 http://otsu.seesaa.net/article/118041753.html
それがだんだん具体化しつつあるということでしょう。
さて、新生銀行は高金利預金で大変な量の資金を集めているという話です。
乙も、新生銀行の定期預金の利用者です。
2009.6.1 http://otsu.seesaa.net/article/120590919.html
単純に、高金利のところに預けようとしただけです。
ところで、最近、大前研一氏が「日米で横行し始めた銀行の「不当な」金集め」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090608/158658/
という記事を書いています。その5ページ
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090608/158658/?P=5
で、新生銀行の高金利を「不当な金集め」としています。1兆円を超えたということですから、いかにたくさんの預金があったかがうかがえます。
新生銀行は、この大量の資金をどう運用するのでしょうか。ここが今ひとつ明確ではないわけです。
大前氏は、「銀行が、最後に倒れることを前提にして金を集め、それを自己資本の不足を補うために使って、そしてほっと一息などとやったら、これはもう無責任もいいところだ。」と述べ、まともに融資として使われるのではないと喝破しています。金融庁も、銀行の運用実績を基準に、三大銀行のように異常に低い金利も、新生銀行のように異常に高い金利も、是正させるべきだと論じています。
新生銀行がまともな運用ができないことは、同じく大前氏が
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090526/155414/?P=4
でも述べています。
個人の観点では、単純に金利の高いところで預金しているだけですが、それがまとまると、大きな力になり、銀行の経営を左右することにもつながるのですね。
ペイオフ制度があるからそれに頼った異常な高金利を提示できるというのも事実ですが、一方では、預金者は各銀行の財務状況まで調べて定期預金をすることは不可能です。この問題はどう解決したらいいか、わかりません。大前氏のいうように、金融庁の指導が鍵になるのでしょうか。