2009年08月15日

高速道路 1000 円の影響

 高速道路の料金が 1000 円になっています。
2009.4.15 http://otsu.seesaa.net/article/117488545.html
 お盆の時期は、休日だけでなく、平日も 1000 円です。
 この夏は、帰省などで高速道路を使った人も多かったことでしょう。乙も、ご多分に漏れず、何回か高速道路を使いました。
 その結果、1000 円になる日とならない日で、あきらかに渋滞の程度が異なると思いました。特に首都圏近辺です。
 高速道路料金が安ければ、そこにクルマが集中するのは当然のことです。
 しかし、そのために渋滞が発生し、個々のクルマによる移動時間は伸びてしまい、せっかくの高速道路が高速でなくなってしまいます。
 民主党の主張する高速道路無料化が実現すると、今よりもひどい渋滞が予想されます。日本の道路はどうなってしまうのでしょうか。
 高速道路は、単に安ければいいという問題ではありません。

関連記事:
2008.12.18 松下文洋(2005.5)『道路の経済学』(講談社現代新書)講談社
http://otsu.seesaa.net/article/111385076.html
2008.6.14 山崎養世(2008.3)『道路問題を解く』ダイヤモンド社
http://otsu.seesaa.net/article/100455602.html
ラベル:高速道路
posted by 乙 at 05:18| Comment(5) | TrackBack(0) | 消費生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日の産経に無料化反対派猪瀬直樹と、無料化推進派山崎 養世のインタビューが掲載されていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090814/plc0908140745004-n1.htm
無料化派の反論としては、料金所を廃止すれば出入り口が簡単に増設できるので、一般道との相互乗り入れが容易になり渋滞は緩和できるのだそうです。たしかに無料になればいつでも乗り降りできるので混んでいたら一般道に下りるのも心理的に抵抗がないと思いました。環境影響については高速道路が無料になっても日本の自動車の総数が変わる訳ではないので、高速道路を無料にするしないの問題ではない、という反論でした。
Posted by えんどう at 2009年08月15日 07:50
込むのが嫌で単に早く移動したいだけであれば、新幹線や飛行機などの公共交通機関を使えば良いだけだと思いますが。

また、どうしても車で移動したいのであれば、高速道路ではなく、下道を使えば良いとおもいます。
高速道路が込む分、下道はすくと思うので。
Posted by at 2009年08月15日 11:25
えんどう様
>無料化派の反論としては、料金所を廃止すれば出入り口が簡単に増設できるので、一般道との相互乗り入れが容易になり渋滞は緩和できるのだそうです。

 これは間違いだと思います。
 無料化によって、それまで高速道路を使わないできた人まで高速道路を使うようになります。つまり需要を喚起してしまうのです。したがって、出入り口を増設しても渋滞が緩和できるわけではありません。
 高速道路と併走する下道も混雑することでしょう。

>環境影響については高速道路が無料になっても日本の自動車の総数が変わる訳ではないので、高速道路を無料にするしないの問題ではない、という反論でした。

 これまた反論になっていません。(乙は、これまた間違った議論だと思います。)自動車の総数が変わらなくても、それぞれの車の走行距離が大きくなれば、環境に大きな影響を与えます。
Posted by at 2009年08月16日 16:43
国交省は安ければ安いほど良い(無料が一番良い)と言う試算を2007年に実施したものの公表していなかったようですが。
http://www.asahi.com/politics/update/0905/TKY200909050246.html
Posted by at 2009年09月06日 09:51
 国交省の試算についてはまったく知りませんでした。
 高速道路が渋滞でマイナスの影響が出ても、それ以上に一般道でプラス効果がでれば、トータルではプラスになるというわけで、この議論はもっともな気がします。
 本当に無料化が実現しますかね。
Posted by at 2009年09月06日 17:54
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