http://www.uwg.co.jp/vietnam/ によれば、「ベトナム民営化ファンド」というようです。
乙は、ベトナムが次の(中国やインドの次という意味ですが)投資先として有望だという話は、木戸次郎(2005.7)『世界の成功者に学ぶ投資の極意』SPICE で読んでいましたので、興味を持ちました。
ちょっと Google で調べてみると、もうベトナム株のサイト(http://viet-kabu.com/)があります。ブログのサイトも、http://blog.livedoor.jp/future5/ http://blog.livedoor.jp/sheets88/ http://marko23.seesaa.net/ のようにあります。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0131&f=column_0131_001.shtml によれば、「第二次ベトナム・ブーム到来、日本の投資は過去最高」ということで、日本からベトナムへの投資もさかんなようです。
しかし、http://www.asianstocks.info/vn/ によれば、まだまだベトナム株を始めるには、証券取引自体が整備されていない印象です。
こういう状況では、まず株式投資を始めるまでにかなり手間がかかります。また、自分で情報を整理して理解するのは、時間がかかって大変ですから、直接の株式取引で各種リスクを背負うよりも、ファンド経由で間接的にリスクを背負う方がいいような気がします。(「もろもろのことはファンドにおまかせ」ということですね。)
で、ユナイテッドワールド証券の「ベトナム民営化ファンド」ですが、次のようなことです。
○契約期間:2006年3月6日〜2009年2月28日(発行者の裁量で2年延長の可能性あり)
○購入単位:1口=10万円 1口以上1口単位
○申込手数料:発行価格の3.675% (3.5%+消費税)
○手数料・報酬等:
1)事務手数料:年率1.575%(1.5%+消費税)
2)投資助言会社に対する報酬:年率2.5%
3)成功報酬:HWM 20%
4)業務手数料:年率1.0%
こういう条件で考えた場合、乙はこんなふうに思いました。
第1に、そもそも、今後のベトナムがどうなるかという点で、この投資はリスクが非常に大きいという点です。これは計量可能な標準偏差というような意味ではなくて、何が起こるかわかったものではないという意味の「未知の状況」に対するリスクです。
第2に、手数料(年 5%!!)が非常に高いという点です。申込手数料(3.675%)もかなり高いですが、まあこれは長期投資を基本に考える乙としては、許せる範囲です。しかし、なんやかやと手数料がかかり、5% を超えてしまいます。しかも、それに加えて、成功報酬が HWM (High Water Mark) で 20% 引かれます。
こんなに高い手数料を負担するということは、このファンドで相当に大きなリターンが期待できなければなりません。さて、どうなんでしょうか。どう考えるべきでしょうか。このファンドは期待できるのですが、さて、実際どんなことになるのでしょうか。
新しい匿名組合ですから、今までの実績もまったくありません。
乙は、迷いましたが、当面の判断として見送ることにしました。すばらしいリターンになるかもしれないけれど、期待はずれに終わるかもしれない、そういう意味でのハイリスクな投資ですが、今ひとつ、ハイリターンがどのようにして得られるか、そして、高い手数料を払ってもなおそれを問題ともしないレベルのハイリターンになるか、どうにも自信がありませんでした。
投資は自己判断ですから、このファンドに投資する人がいることは当然です。そのほうが結果的によかったということになるかもしれません。しかし、乙は、自制することにしました。未知のものに賭ける魅力よりも、安定的な成果を出しているファンドのほうにもっと魅力を感じたということです。
もしかして、今回見送って、かつ、このファンドの運用がうまくいって大きな運用益が得られたとしましょう。その場合は、きっと第2弾のファンドが設定されると思います。それから参加しても遅くはないと思います。乙の投資期間は15年ですから、ベトナム投資が有望だとわかれば、数年以内に参入してもまだまだ時間の余裕があります。
さて、こんなわけで、乙が乙なりに判断した後、ネットを探すと、このファンドに関してすでにいろいろと意見が出ていました。
否定的な意見は、次のようなところにありました。
http://mixed.txt-nifty.com/aremo/2005/12/post_891b.html
http://jbbs.livedoor.jp/business/3381/#6
http://blogs.yahoo.co.jp/brics_dana/20976933.html
肯定的な意見(買ったという報告)は、次のようなところにありました。
http://blog.goo.ne.jp/845single/e/0e1ff8c356b0bd69fed53f9b77a5cfc2
http://blog.livedoor.jp/future5/archives/50330185.html
http://blogs.dion.ne.jp/845single/archives/cat_117782.html
http://mikazuki.seesaa.net/article/11740891.html
http://slashdot.jp/~astro/journal/337584
http://buffett.blog.bai.ne.jp/?eid=32686
意見が分かれているのは当然ですね。
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結局乙さんは、買われたんでしょうか?
今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪
フェイム−アイザワ トラスト ベトナムファンドを買いました。
2007.1.19 http://otsu.seesaa.net/article/31672913.html
2007.1.18 http://otsu.seesaa.net/article/31611297.html
2007.1.17 http://otsu.seesaa.net/article/31546571.html
2007.1.16 http://otsu.seesaa.net/article/31490739.html
あたりをご参照ください。
ブログは、全体が大きくなると、どこに何が書いてあるのか、わかりにくくなりますね。