手数料は、投資信託によってさまざまですが、仮に 1.5% としましょうか。
投資信託が運用している資産額が20億円ということは、この投資信託を運用しているファンド会社には、毎年3000万円が報酬として支払われることになります。この中でファンド会社はファンドマネージャーに報酬を払い、会社の建物その他を維持したりして、会社の経営その他一切にかかる費用を負担します。3000万円というのは、そう考えると、まあ妥当な金額ではないでしょうか。
逆に、3000万円に達しなければ、ファンド会社としては大変です。ファンドマネージャーを専任で付けることなどできないでしょう。他の投資信託と兼ねたファンドマネージャーでは、要するに当該の投資信託を片手間で運用しているわけで、本当にプロにおまかせしているとはいいにくい状況かと思います。ファンドマネージャーにしても、わずかの報酬のために、本腰を入れて真剣にいろいろ調べて努力して運用するでしょうか。乙がファンドマネージャーなら、適当にお茶を濁すことを考えるでしょう。他に数百億円規模の投資信託があるとかいうことになれば、そちらの運用に全力で努力し、小規模投資信託は(努力してもしなくても自分にもファンド会社にもあまり影響がないから)適当に処理するかもしれません。
ということは、投資信託は20億円程度以上の資産があるものから選ぶべきだということになります。それを下回るような資産しかないような小規模の投資信託では、成果はあまり期待できないことになります。
【関連する記事】
- NISA で eMAXIS Slim 全世界株式の積立の設定
- 「長寿ファンド」に人気?
- CMAM日本株式インデックスeの第1期運用報告書
- CMAM外国債券インデックスeの第1期運用報告書
- CMAM外国株式インデックスeの第1期運用報告書
- 被災地応援ファンド「復興義援金」
- さわかみファンドの解約結果
- さわかみファンドを解約します
- 分配型の投資信託に関する考え方
- セゾン投信の月次運用レポート
- 「STAM グローバル REIT インデックス・オープン」の第6期運用報告書
- 中国・香港IPOファンド
- 「STAM 新興国株式インデックス・オープン」の第2期運用報告書
- 「STAM グローバル株式インデックス・オープン」の第5期運用報告書
- 「STAM TOPIXインデックス・オープン」の第5期運用報告書
- 毎月積立投信を「住信-STAM」シリーズから「中央三井-CMAM」シリーズに
- 「フェイム−アイザワ トラスト ベトナムファンド」の第3期運用報告書
- 積立投資がプラスになる
- 孫の出生祝として投資信託を(3)
- 孫の出生祝として投資信託を(2)