2006年02月03日

投資信託は20億円程度以上の純資産のあるものを選ぶべきです

 投資信託を買うことは、自分の資産の運用を他人に任せることです。そのために、信託報酬という名の手数料を払います。
 手数料は、投資信託によってさまざまですが、仮に 1.5% としましょうか。
 投資信託が運用している資産額が20億円ということは、この投資信託を運用しているファンド会社には、毎年3000万円が報酬として支払われることになります。この中でファンド会社はファンドマネージャーに報酬を払い、会社の建物その他を維持したりして、会社の経営その他一切にかかる費用を負担します。3000万円というのは、そう考えると、まあ妥当な金額ではないでしょうか。
 逆に、3000万円に達しなければ、ファンド会社としては大変です。ファンドマネージャーを専任で付けることなどできないでしょう。他の投資信託と兼ねたファンドマネージャーでは、要するに当該の投資信託を片手間で運用しているわけで、本当にプロにおまかせしているとはいいにくい状況かと思います。ファンドマネージャーにしても、わずかの報酬のために、本腰を入れて真剣にいろいろ調べて努力して運用するでしょうか。乙がファンドマネージャーなら、適当にお茶を濁すことを考えるでしょう。他に数百億円規模の投資信託があるとかいうことになれば、そちらの運用に全力で努力し、小規模投資信託は(努力してもしなくても自分にもファンド会社にもあまり影響がないから)適当に処理するかもしれません。
 ということは、投資信託は20億円程度以上の資産があるものから選ぶべきだということになります。それを下回るような資産しかないような小規模の投資信託では、成果はあまり期待できないことになります。
posted by 乙 at 07:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
純資産額を人件費(うまく表現できませんが)の視点から捉えてるのは勉強になりました、確かにファンドマネージャーのモチベーションに関連してくると思いました。この視点は今まで私には無かったのでありがとうございます。
Posted by 奈多 at 2012年01月29日 18:46
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