2006年02月05日

15年の資産運用期間と円と外貨の比率

 乙は、すでに書いたように(http://otsu.seesaa.net/article/12436639.html)15年の資産運用を考えています。
 この期間で、外貨建てと円建ての運用をどうするか、いろいろ考えてみました。なお、ここで外貨建てというのは、海外での資産運用ということとは別です。実際は、多くは重なってきますが。国内で外貨で運用するものがありますが、これは外貨建てと考えます。海外で円で運用するものもありそうですが、乙はこういうものには手を出さないことにします。海外でドル建てで日本株に投資する場合は、外貨建ての運用と考えます。
 2005年は、乙にとっての投資元年で、わからないながらもいろいろなものに手を出してみました。その結果、2005年末には、乙の外貨建ての資産と円建ての資産がだいたい半々になりました。最初から意図していたわけではありません。たまたまこうなったということです。
 そこで、これから15年のことを考えました。そんな先のことを考えてもしかたがないような気もしますが、大事件が何もなく平穏無事に過ぎたとした場合は考えておいてもいいでしょう。その結果、特に根拠があるわけではありませんが、次のようにしたらいいのではないかと思いました。
 まず、通常の収入の一部を投資に振り向ける場合ですが、今後15年を5年ずつ3期に区切り、最初の5年(2006-2010年)は、すべて外貨建てで投資しようと思います。次の5年(2011-2015年)は、外貨と円とで半々にします。最後の5年(2016-2020年)は円で投資します。
 また、2005年に円建てで投資したものが2006-2010年に満期(償還)を迎えた場合、それを外貨に両替して海外で運用することにします。2011-2015年に満期を迎えたものは外貨と円で半々になるようにしますが、外貨を円に両替することはしないようにします。2016年以降に満期を迎えたもの(および満期が来なかったもの)はそれぞれの通貨で投資します。
 なぜこうすることを考えたか。
 第1の理由として、海外での投資は、何かとコストがかかり、短期では割に合わないことが多いように思うからです。たとえば、投資信託の申込手数料は、日本国内よりも海外の方が高いように思います。国内では、高くても 3.15% で、たいていはそれ以下でしょう。しかし、海外では 5% くらいのものがザラにあります。申込手数料が高いということはその分長期投資に向くということであり、短期で解約しては損になります。また、外貨も最終的には円で使うことを考えると、海外での運用には少なくとも往復の為替手数料がかかりますから、これによっても、海外のほうが国内よりもコスト高となります。それを考えると、海外投資はなるべく長期投資にする(両替はなるべくしない)必要があります。短期投資は国内で行った方がいいわけですから、最後の5年は(新規投資分は)国内で円建てで投資することになります。
 第2の理由として、日本の財政破綻の懸念があります。今の調子で国の借金が増えていくならば、いつかは日本の財政が破綻します。起こりうるのは、ハイパーインフレ、超円安、株価暴落、国債暴落、大不況、失業の蔓延、……です。預金封鎖があるかもしれません。問題はいつそれが起こるかですが、国債発行の増大のようすなどを見ていると、あと5〜10年程度で起こるように思います。少しくらい「構造改革」しても、10年を超えて国の財政が「もつ」ことはないように思います。だとしたら、それまでになるべく円建て資産を海外の外貨建て資産に移した方がいいということになります。乙は5年程度で資産のかなりの部分を海外に移すつもりでいます。しかし、政府の努力(あるいは奇策)で財政破綻は起こらないかもしれません。外貨は、どうせ最終的には円に替えて使うことになるのですから、それでも大きな損失にならないようにするためには、大部分を海外に移動するのでなく、「ある部分」にとどめるのがよいと思います。それを何%などと比率で決めるのでなく、投資時期で決めようと思います。結果的には保有通貨の比率が変わっていくわけです。
 だいたいのイメージとしては、2010年までは円が増えずに外貨が増える時期です。2015年までは、外貨も増えるけれど円も増えます。2020年までは外貨は増えずに円が増えます。
 2020年以降は、退職して、年金生活に入りますから、収入を投資に振り向けることはなくなり、資産運用で生じるリターン分を生活費に充てることになります。それとともに、外貨と円のそれぞれの資産を適当に取り崩しながら使っていくことになるでしょう。その場合、円資産を先に取り崩すでしょうから、年取って死ぬころには外貨建ての資産だけが残っているようなことになるかもしれません。子供への遺産は外貨の方がいい(手軽に使うわけにはいかないから)と思います。
 こうなるといいのですが、一時の夢・計画倒れで終わるのでしょうか。
2011.2.4 追記
 この考え方を変えました。
 最近の考え方については
http://otsu.seesaa.net/article/184032462.html
を参照してください。
posted by 乙 at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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