この本によれば、ついに日本の借金が1000兆円を突破し、債務がGDPの2倍を超えたということで、間もなく国が破産するということです。小泉改革では遅すぎてどうしようもなく、今後の日本では大増税、ハイパーインフレ、大不況があると予測しています。ロシア、アルゼンチン、トルコの実例を示して、日本も同様になるという主張です。いわゆる国家破綻本の一種です。
日本の国債の発行残高が異常に増大しているのは、その通りです。それが国の借金であり、今や国の財政が自転車操業になっているというのもその通りです。そういう異常状態がいつまでも続けられるとはとうてい思えません。その意味では、大量に発行されている国債が、いつかは消化しきれなくなる可能性はあると思います。また、金利が上昇すれば、国債の利払いも増えますから、税金などの収入だけでは利払いが払いきれなくなることもあるわけで、それが何につながるかといえば、当然、国家の破綻でしょう。そのとき、日本がどうなるかは大問題です。
そんなことで、乙は、こういう国家破綻本に対して、無視せずに、ある程度はそうなるかもしれないと思いつつ対策を考えるといいのではないかと思っています。
本当の問題は、国家破綻がいつ起こるかということですね。こればかりはわかりません。とてつもなく大きな借金を背負っていたって、お金を貸す人(国債を買う人)がいる限り、問題にはならないからです。現に、今、そういうことで国債は消化されているのですから。乙は1998年の大量国債が償還を迎える2008年までは大丈夫なように思います。
春には、下巻が発行される予定なので、乙はたぶんそれを買うと思います。
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