日経新聞9月26日(土)の日経 PLUS1 に掲載されていた記事で、ネット調査の結果が報告されていました。
1,030 人ほどをネット調査で調べたそうですが、その結果、毎月の収入のうち、何にいくら使ったかをどの程度把握しているか聞くと、「完全に把握している」と答えた人は 20%。一方で「使い道がわかっている支出は5割未満」という“どんぶり勘定”の人も18%おり、うち3人に1人は使い道を把握している支出が「1割未満」だったとのことです。
乙は、家計簿を付けているわけではなく、その意味では“どんぶり勘定”派に入ります。
しかし、支出の何割を把握しているかという点では、そもそもきちんと記録していないので、何とも答えられません。あとから各種記録をたどれば、水道光熱費や電話代などの金額はわかりますし、クレジット・カードで買った場合も調べられるので、現金で払った分がわからないだけですから、7割くらいは追跡可能でしょう。
それにしても、これは質問のしかたがまずい面もあるように思いました。「どの程度把握しているか」と質問して、その場で答えられる人は、もともときちんと記録している人です。“どんぶり勘定”派は、そもそも回答できません。ネット調査ですから、多数の人に質問することはできますが、一人ひとりの人は、パッと質問文を見て適当にクリックして回答する形式のはずですから、かなり適当な回答が混じってくるものと思います。
日経にしては(いや日経だからこそ)変な調査をしたように思いました。
日経の調査は、ときに、おかしいと感じるときがあります。
2008.3.2 http://otsu.seesaa.net/article/87896547.html
ひとくくりに「日経」としてしまってはいけないのかもしれませんが。
2009年10月01日
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