日本ユニコムが販売しています。その魅力は、http://www.unicom.co.jp/fund/sale/sale-miryoku.htm に示されるように、以下の3点です。
(1) 徹底したリスク管理で、ローリスク・ミドルリターンを狙うこと
絶対リターンを目指す、オルタナティブファンドです。
(2) 参加手数料がかからないこと
(3) 毎月決算し、月間収益がプラスの場合は分配金が出ること
オプション・マスターは、http://www.toushin.com/managed/interview/inter2_2.htm にあるように、年率の利回りとして5%から10%程度を目指しています。
そもそも、たくさんある商品ファンドの中から、なぜ、乙はオプション・マスターを選んだか。
日経金融新聞 2004.11.29 によれば、商品ファンドの世界では、日本ユニコムがダントツの1位であり、以下、岡籐商事、第一商品、ひまわりHD、エース交易、豊商事、フジトミと続くとのことです。これはジャスダック上場の7社です。そこで、トップの会社ならば、まず問題なかろうと思いました。(例によって乙流の安易な決め方です。)
乙がオプション・マスターを購入したのは、2005年6月でした。
で、その後、どうなったか。
http://221.114.166.119/fund/funddetail.php?kubun=000023 に成績が出ています。
2004年6-12月は、毎月の成績が +0.70, +0.52, +0.56, +0.62, -0.57, +0.58, +0.63 という結果で、年間(7ヶ月分)で+3.05%でした。 2005年1-12月は、+0.51, -1.91, +2.48, +0.90, +1.09, -0.53, +1.14, -0.02, -0.15, +0.88, +0.17, -2.95 という成績で、年間(12ヶ月分)で +1.53% でした。
乙が申し込んでからの2005年6月以降というのは、ふるわなかった時期であり、若干マイナスになっています。http://www.unicom.co.jp/fund/PDF/0601OM.pdf によれば、2006年1月も -1.71% とマイナスです。
オプション・マスターは、年間5-10%を目指すとしながら、この成績はどうしたことでしょう。リスクが小さいならば(小さいからこそ)わずかでも着実に増えてほしいところですが、なかなかそうはなっていません。この程度の成績は許容範囲でしょうか。う〜む。乙はそうでもないと感じています。
ところで、この商品ファンドの手数料はどうなっているでしょうか。
参加手数料は「なし」ですが、営業者報酬 1.75% に加えて、管理報酬 2.0%+1.5% がかかり、さらに、成功報酬が収益の 20% かかります。つまり 5% 以上が手数料となっています。5-10% のリターンがあるなら、5% の報酬を払っても、まあいいのですが、実績を見ると、さほどでもありません。これでは、投資家から手数料分をもうけて、何も運用していないのと同様ではないでしょうか。今、考えてみると、手数料が高すぎます。
乙は、2009年3月の償還日まで保有するつもりで長期継続を考えていましたが、何だかばかばかしくなってきました。自分の金で他人を儲けさせているようなものです。
6ヶ月以内の解約には、解約手数料 2% がかかるのですが、その後はゼロですので、償還予定を待たずに解約したくなりました。その分を他に差し向けた方が好ましい成績を上げることができそうに思います。(しかし、あと数ヶ月くらいはようすを見てもいいかもしれません。)
商品ファンドは、当初乙が思っていたほどリターンがよくありません。
http://www.toushin.com/managed/data/3.htm は、円建ての積極運用型の商品ファンドの運用成績一覧です。オプション・マスターもその中に入っています。こうして並べてみると、オプション・マスターの成績は、真ん中くらいでしょうかね。全体として、あまり好成績なものはないことがわかります。
ちなみに、http://www.toushin.com/managed/data/3.htm の中では、アセットトライが年平均 10% のリターンを挙げており、なかなかよさそうに見えますが、これは、マン・インベストメントが運用する商品ファンドで、マン社に直接投資した方がずっとリターンが高いようです。これは、円建てのための為替ヘッジの影響でしょうか、それとも日本で手数料を取ってしまうからでしょうか。いずれにせよ、もっとリターンがあっていいところだと思います。
乙は、商品ファンド「オプション・マスター」を継続するべきかどうか、迷っています
その後の経緯は、以下をご覧下さい。
http://otsu.seesaa.net/article/17568213.html
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