1ドル=87円から83円へ――。野村證券金融市場調査部が、来年3月末の為替相場予想を円高方向に修正した。
ネットで野村證券のレポートを見てみると、
http://www.nomura.co.jp/market/report/outlook/ex_ed.html
にありましたが、「投資の視点は2009年9月14日「野村マンスリー・リサーチ会議」に基づいています。」と断った上で、「今後1年間の米ドル・円相場の想定範囲を、1米ドル=85円〜95円とします。」と書いてあります。まあ 10 円くらいの幅を持って予想すれば、当たらずといえども遠からずでしょう。
それはともかく、ネット内では、上記の新聞記事を裏付けるものは見つかりませんでした。
さて、上記記事では、2010 年3月で1ドルが 83 円と予想しています。為替相場の予想は、そんなに正確にできるものでしょうか。もしできるなら、手軽に儲けることができそうです。
今、1ドルは 92 円くらいでしょうか。ですから、ここでドルを売って円を買えばいいのです。FXなら簡単にできます。1万ドルの取引でも、レバレッジ20倍として5万円くらいでできます。来年3月に 83 円になれば、その時点で円を売ってドルを買う反対売買をします。これで9万円の儲けです。
一時的に円安に振れることもあると想定して、FXの口座に30万円も入れておけば、20 円くらいの円安まで耐えることができます。もちろん、そんな円安になったら、証拠金をもっと差し入れて、もっとドル売りをしてもいいでしょう。
30万円を用意して9万円の儲けであれば、利回り3割です。5ヶ月間で3割はおいしい話です。いやあ楽ちんです。
では、乙はこういう取引をするか。
いいえ、しません。
この先の円高が予想できるならば、今、ドルを買って、その資金でアメリカ株に投資するというのは、変な話です。そんなことをするより、円でずっと持っていたほうが安全で確実なのです。いや、そもそも、今保有しているアメリカ株は全部売り払って、日本円で資金を持っているほうがいいのです。円高になった時点でドルを買って、その資金でアメリカ株を買えば、今保有しているよりも多くの株を買うことができます。
乙はそうするつもりもありません。
ということは、円高になるとしても、それ以上にアメリカ株が上がったりして、円高を打ち消してくれることもあるだろうと思っているということです。もっとも、予想があたるかどうかはわかりませんが。
「野村證券金融市場調査部」の為替相場の予想がどれくらい当たるでしょうか。
来年3月末に検証してみましょう。今から楽しみです。
2010.4.1 追記
2010年3月末の為替の結果を踏まえて、この記事の続きを書きました。
http://otsu.seesaa.net/article/145293462.html
よろしければご参照ください。
ラベル:野村證券金融市場調査部 為替相場