http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK035936020091214
http://www.stockcafe.jp/?m=stock&a=page_news_item&nid=301594
の申し込み資料一式が送られてきました。
運用会社は、ムーンライトキャピタル
http://www.moonlightcap.co.jp/index1.html
という会社です。
ここは、金融庁から行政処分を受けるような会社ですから
http://www.fsa.go.jp/news/19/syouken/20071122-5.html
やや心配な面があります。
ネットで探すと、このファンドの概要が掲載されています。
http://www.moonlightcap.co.jp/doc/20091224.pdf
これだけを見ても、投資する気が起こらないファンドだという気がします。
(1)信託報酬が高い
申込手数料や信託財産留保額がかからないのはいいのですが、毎日かかってくる信託報酬が高いのは大いに問題です。
基本報酬として 1.2075% がかかるほかに、実績報酬として、ハイ・ウォーター・マークの 31.5% がかかるというのです。多くのヘッジファンドなどでも、成功報酬は 20% くらいが普通なのに、3割というのは高すぎます。
そもそも、基本報酬の 1.2075% だって高すぎます。
このファンドはいろいろな投資先に投資するようですが、短期公社債に運用資産の 50% 以上を配分するとのことです。公社債の利回りは、短期的には 1% を下回る程度ではないでしょうか。(たとえば MMF 並みとすれば、0.15% ないし 0.3% 程度)それで報酬を 1.2% もむしり取られてしまっては、投資家の取り分がなくなってしまいそうです。いや、投資家のリターンはマイナスになってしまいます。
仮に、がんばって年に 2% のリターンがあったとしましょう。基本報酬として 1.2% 取られ、実績報酬として (2%-1.2%)×0.315=0.25% 取られますから、2-1.2-0.25=0.55% しか投資家には回りません。
あ、いや、「その他の費用」として年 0.105% がかかりますから、0.45% が正味リターンです。
(2)初期投資額が高い
このファンドは 1,000 万円以上で買付が可能です。
一つのファンドにこの金額の資金を任せたら、ポートフォリオの構成が大きく変わってしまいます。運用資産が相当にある人でないと、ちょっと手が出せないでしょうね。
というわけで、いろいろ考えるより前に、資料一式はゴミ箱行きになりました。
ラベル:ムーンライト・エイドスファンド アマテラス
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このブログでは、あくまで乙の個人としての行動や考え方を述べるまでのことであって、他の方の投資行動なり考え方なりをどうこうしようとは思っていません。
したがって、結論として、乙は投資しないと判断したので、資料はゴミ箱行きになりましたが、他の人がこのファンドに投資することにしても何ら不思議はありません。乙が他の人に「投資を控えるように」などと発言したことはありません。
このブログを運用の関係者が見ていても、その点では問題がないと判断しています。
今までにも、(別の会社ですけれど)運用の担当者と直接やりとりしたこともあります。
参考記事:
2008.8.18 アブラハム・プライベートバンクからのメール http://otsu.seesaa.net/article/104919231.html
Google が乙の記事をトップに出すか、まったく無視するかは、Google の責任で行うことであり、すべては Google 側の問題で、乙はまったく関与していません。
仮に乙川様が資料を取り寄せて、それに目を通さずに破棄したのでしたら、運用関係者が可愛そうです。
「ゴミ箱行き」は、厳密には、新聞類と一緒に資源回収に出したと言うことです。宛名が書いてある封筒は本当にゴミにしましたが。
なお、ネット上の情報は、ブログ記事に書くために、あとから調べて、こういうのがオープンになっていたと知ったことであって、資料が送られてくるまでは、まったく知りませんでした。
資料には一通り目を通し、その上で「投資しない」と判断しましたので、「運用関係者がかわいそう」というのはあたらないと思います。
もらった名刺を本人の目の前で引き裂くことはしませんが、本人から離れたところで捨てるのはよくあることではないでしょうか。
乙の場合は、各種資料をどんどんゴミ箱に捨てています。そうしなければ、机の回りが書類だらけになってしまって困ります。(実は、すでにそうなっていて現実に困っているわけですが。)
ネット上で得られる情報を吟味し、それだけでは不充分と感じた場合のみ資料を取り寄せれば、ゴミ箱に捨てられる封筒や、資源回収に出される資料が減ると思います。
ステートメントや運用報告書等も、「ネットで確認するから紙媒体は送らないで欲しい。」と自ら銀行や運用会社に伝えるくらいの気持ちはありませんか?
資料請求は、過去1年間、おこなった記憶がありません。それ以前もそんなにしていません。年数回でしょうか。
しかし、以前投資していたところなど、先方から(いわば)勝手に送ってくる資料はけっこうあります。ダイレクトメールですね。
乙の机の回りが資料だらけになるというのは、投資関連の資料も影響していますが、それ以上にその他の(仕事関連の)資料が多いためです。
勝手に送ってくる資料を差し止めることは、めんどうなので、やりません。ゴミ箱に入れるだけです。
ステートメントや運用報告書については、紙媒体のほうが見やすいので、特に断ってはいません。
あまりに大量に送ってくる場合は、ネットで確認というようにしていますが。
2009.10.26 http://otsu.seesaa.net/article/131183396.html
大変、失礼いたしました。
勝手に送りつけてくる企業にコストや環境保護の意識が欠けているのだと思います。
本人から離れたどころか、公衆に晒して行っていませんか?私も不要な資料はゴミ箱に捨てますが、わざわざ公衆の中で「捨ててやったぜ」とは言いません。
おっしゃる件は、もう感性の領域に入っているように思います。
不要な資料をゴミ箱に捨てることをする場合に、それをブログに書くか書かないかは書き手の判断にすぎません。
それを言い出したら、そもそも「これこれには投資しません」と書くこと自体が問題だということになると思います。
乙のブログの執筆方針として、「会社名・商品名などは、伏せ字は使わず、差し障りのない範囲で実名主義で行く。」ということがあります。
2006.3.13 http://otsu.seesaa.net/article/14732420.html
これは「書き手」の感性であり、主張であるということです。
「特定の個人の名刺をゴミ箱行き」としたならそれは問題ですが、一人の消費者に対して勝手に送りつけてきた営利企業の宣伝資料を「ゴミ箱行き」と表現することに問題があるとは思いませんね。
雑音に惑わされず、乙川様には今後も思うところを書いていってもらいたいと思います。
乙のブログの方針にご賛同いただき、感謝しております。
この件については、「読者」さんのコメントを待ちましょう。
> おっしゃる件は、もう感性の領域に入っているように思います。
感性の問題といっていいと考えます。
> それを言い出したら、そもそも「これこれには投資しません」と書くこと自体が問題だということになると思います。
商品・サービスに対する判断です。これは有りです。
106さん
> 「特定の個人の名刺をゴミ箱行き」としたならそれは問題ですが、一人の消費者に対して勝手に送りつけてきた営利企業の宣伝資料を「ゴミ箱行き」と表現することに問題があるとは思いませんね。
個人の名刺も宣伝資料も対した違いはありません。特に営業担当者の名刺ならばほぼイコールです。もっとも私の感性でのことです。
こちらのブログは、ある程度投資に詳しい人の意見として、それに基づいた見解からの意見や発言については自由であるべきですし、現在当投資商品に投資をしている、または、当投資ファンド運用会社関連者であったとしても、一個人の意見は尊重することが重要に感じられます。
ファンド=リスク商品への投資は個人の責任で行われるべきものですし、これを運用している者・会社は受益者の意見を参考に商品を組成する期間ですので、感情的な個人の意見は関係ないもという認識。 以上