p.33 には、30億円以下のファンドは危険だという話が出てきます。納得です。
pp.58-64 には、グロソブは為替リスクがあり、円高になると損失が出るので、ハイリスクであり、買ってはいけないとされています。乙は、円高で損失が出るのは正しいと思いますが、http://otsu.seesaa.net/article/12540315.html で述べたとおり、グロソブの投資対象が世界分散型なので、為替の変動(ほとんどの通貨に対して円高になること)はそんなに心配することではないだろうと思います。まあ、為替リスクをハイリスクといえば、グロソブもハイリスクになるわけですが。
pp.76-81 では、海外投資を取り上げ、詐欺事件が多いことを指摘し、p.79 には過去に起こった詐欺事件の一覧表が示されています。乙は、しかし、海外投資には詐欺もあるけれど、そうではないものもあるので、それをかぎ分けることが必要だと思います。ではどうするか。p.186 に回答が出ています。インターネットで評判を事前にチェックすればいいのです。ネット上の情報は玉石混合であることはもちろんですが、たくさんの記事を順次見ていくと、だいたいの傾向のようなものが見えると思います。
p.98 には、個人向け国債も買わないということが書いてあります。低金利ですし、しかも信用の格付けが低いわけですから、これは当然です。
乙は、2006年現在でも読む価値がある本だと思います。
【関連する記事】
- 香川健介(2017.3)『10万円からできる! お金の守り方教えます』二見書房
- 大江英樹、井戸美枝(2017.2)『定年男子 定年女子』日経BP社
- 天達泰章(2013.6)『日本財政が破綻するとき』日本経済新聞出版社
- 安間伸(2015.11)『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金編 ..
- 橘玲(2014.9)『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 2015』幻冬舎
- 橘玲(2014.5)『臆病者のための億万長者入門』(文春新書)文藝春秋
- ピーター・D・シフ、アンドリュー・J・シフ(2011.6)『なぜ政府は信頼できな..
- 小幡績(2013.5)『ハイブリッド・バブル』ダイヤモンド社
- 吉本佳生(2013.4)『日本の景気は賃金が決める』(講談社現代新書)講談社
- 川島博之(2012.11)『データで読み解く中国経済』東洋経済新報社
- 吉本佳生(2011.10)『日本経済の奇妙な常識』(講談社現代新書)講談社
- 野口悠紀雄(2013.1)『金融緩和で日本は破綻する』ダイヤモンド社
- 吉田繁治(2012.10)『マネーの正体』ビジネス社
- 午堂登紀雄(2012.4)『日本脱出』あさ出版
- ウォルター・ブロック(2011.2)『不道徳な経済学』講談社+α文庫
- 内藤忍(2011.4)『こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義』大和書房
- 瀬川正仁(2008.8)『老いて男はアジアをめざす』バジリコ
- 増田悦佐(2012.1)『日本と世界を直撃するマネー大動乱』マガジンハウス
- 藤沢数希(2011.10)『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門..
- きたみりゅうじ(2005.10)『フリーランスを代表して申告と節税について教わっ..