2006年02月25日

鈴木雅光(2003.1)『買ってはいけない「金融商品」のからくり』主婦の友社

 乙が読んだ本です。とてもまじめな本で、大いに参考になります。
 p.33 には、30億円以下のファンドは危険だという話が出てきます。納得です。
 pp.58-64 には、グロソブは為替リスクがあり、円高になると損失が出るので、ハイリスクであり、買ってはいけないとされています。乙は、円高で損失が出るのは正しいと思いますが、http://otsu.seesaa.net/article/12540315.html で述べたとおり、グロソブの投資対象が世界分散型なので、為替の変動(ほとんどの通貨に対して円高になること)はそんなに心配することではないだろうと思います。まあ、為替リスクをハイリスクといえば、グロソブもハイリスクになるわけですが。
 pp.76-81 では、海外投資を取り上げ、詐欺事件が多いことを指摘し、p.79 には過去に起こった詐欺事件の一覧表が示されています。乙は、しかし、海外投資には詐欺もあるけれど、そうではないものもあるので、それをかぎ分けることが必要だと思います。ではどうするか。p.186 に回答が出ています。インターネットで評判を事前にチェックすればいいのです。ネット上の情報は玉石混合であることはもちろんですが、たくさんの記事を順次見ていくと、だいたいの傾向のようなものが見えると思います。
 p.98 には、個人向け国債も買わないということが書いてあります。低金利ですし、しかも信用の格付けが低いわけですから、これは当然です。
 乙は、2006年現在でも読む価値がある本だと思います。

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posted by 乙 at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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