http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-578.html
この記事に関しては、いくつかの関連記事も書かれています。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1278.html
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1274900.html
http://d.hatena.ne.jp/beerrr/20100108/1262925843
この問題は、きわめて重大なものを含んでいるように思います。
というのは、今、問題になっている日興アセットマネジメントの ETF 2種類だけでなく、国内に上場する(あるいはこれから上場される)すべての ETF で同様の問題が発生するからです。
これについては、中田たろう氏がすでに述べていますが、
http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-568.html
見えないコストとして、投資家が考えておかなければならない問題点です。
さて、では、なぜこういうコストが一般に問題にされないのでしょうか。
インデックスファンドやその系列の ETF は、各種株価指数と連動するように運用されます。そして、この株価指数は一般に配当を含まない形で算出されていると思います。(一部には配当込みの指数もあるようですが。)インデックスファンドや ETF は、株価指数との乖離が問題視され、キャピタルゲインが投資家にそのまま渡るのがよいのだとされます。配当は、キャピタルゲインでなくインカムゲインですから、無視されがちになります。一般には、インデックスファンドの成績は株価指数よりも上方に乖離していることが多いように思いますが、これは、ファンドの信託報酬などのコストを考慮しても、インカムゲインがそれらをカバーしてそれ以上に多いということでしょう。(詳しくは、運用報告書を読まないとわかりませんが。)つまり、インデックス投資家は、配当にあまり注意を払わず、ひたすら株価指数との連動に注目しているということでしょう。
中田たろう氏の二つの記事は、ふだん注目されることの少ない配当に目を付けたという点で、重要な視点を提供してくれたものと思います。
乙も、この問題に関しては、ほとんど注目してきませんでした。
なお、乙の場合は、海外 ETF をメインの投資手段にしていますので、その限りにおいて、今回のような問題は無視できます。
配当に対する税金として、私もInteractive Brokersで海外ETFを買っていますが、配当が総合課税になってしまいます。もうすぐなくなる10%の軽減税率でなく20%でも仕方がないですが、総合課税は勘弁してもらいたいものです。
現行の政権下では、投資に対する税金は増税の一途となりそうですが・・・