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日本の ETF は信託報酬が明示されていますが、これは「委託者報酬」と「受託者報酬」の合計だけで、「その他の費用」が含まれていないというわけです。それを含めれば、0.11% 程度の報酬が 0.15% 程度になると試算しています。
一方、海外 ETF では、expense ratio といいますが、これには「その他の費用」が含まれるというのです。(したがって、確定値ではなく、見積額だというわけです。)
これを聞いて、乙は驚きました。
日本の ETF の不透明さは一体何なんだろうということです。投資する側の視点では、たとえ確定値ではなくとも、コストの全体をざっと知りたいのがホンネでしょう。そして、インデックス運用をするなら「その他の費用」も、概算できるはずです。一方、アクティブ運用では、どのくらい売買するかがわかりませんので、見積額と実績が大きくずれることがあり得ます。ETF は、もともとインデックス運用を想定して用意された枠組みです。ということは海外 ETF の方式のほうが望ましいということになります。
これだけで海外の ETF がいいとは即断できませんが、こういう「裏事情」を知ると、日本の ETF には投資する気が起こらなくなりますね。
こういう事情を知ったあとでは、いっそのこと日本株の投資も海外 ETF で行いましょうかね。
そういえば、日本では、普通の投資信託の類も、単に信託報酬以外にさまざまな「見えないコスト」がかかるわけで、運用報告書を見るとそれがわかるようになっています。今回の話と並行しているのでしょう。アメリカの mutual fund はどうなのでしょうか。乙は投資していないので、わかりませんが。
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