2006年03月02日

さわかみファンドはおすすめできるファンドです

 乙は、さわかみファンドも購入しています。乙は、2005年5月購入ですから、もう10ヶ月になります。もちろん、この間の株価の上昇に対応して、このファンドの実績もぐんぐん伸びています。
 ところで、このファンド、ひとりあたりの平均投資金額で見ると、数百万円なんですね。いやはや日本にはお金持ちが多いんですね。ゴミ投資家の乙には、とてもそんなにお金がありません。
 このファンドはおすすめできます。理由は以下の通りです。

(1) 手数料が安い
 販売手数料なし、信託報酬 1.05%、解約手数料 1.5% ということです。信託報酬が安いのは良心的です。
 また、販売手数料がかからない(いわゆるノーロード)というのも、投資家にとってはありがたいです。その分解約手数料がかかりますが、この手数料体系は、長く継続してもらおうというファンド会社の意図を反映しています。(でも、よく考えてみると、最初に手数料を引かれても、最後に引かれても、結局は同じことなんですけれど。)

(2) ファンドの運用方針がよい
 乙は、さわかみファンドの運用方針には大いに賛同します。それは超長期の運用を目指すということです。
 超長期というのはどれくらいなのでしょうか。10年か20年以上でしょうか。
 乙は、いろいろ試した結果、結局、投資は長期投資が一番よいと思います。まさにこのファンドの運用方針にぴったりです。
 また、このファンド会社が「さわかみファンド」という1種類だけを扱っている点も良心的です。一つにしておいた方が、集まってきた資金を一番自由に動かせるからです。
 このファンドは、株価が低迷したとき、すかさず買いを入れます。安く買って長期に保有するという投資の王道に愚直なまでに従っています。とても好感が持てます。
 たとえば、2006年1月中旬にライブドアショックがあり、多くの銘柄が値を下げましたが、さわかみファンドは、このときとばかり、幅広い買いを入れています。http://www.sawakami.co.jp/pdf/fund060131.pdf に簡略な報告書があります。購入者向けに送られてくる報告書にはもっとくわしく書いてありました。

(3) 情報公開が行き届いている
 毎月2回、詳細な報告が届きます。保有銘柄の全部が掲載されています。
 ですから、半月前の報告書と対照することで、この半月でどんな株を買ってどんな株を売ったかも(ちょっと手間がかかりますが)わかります。こういう報告書で、ライブドアショックの対応も確認できました。
 また、この報告には、社長の澤上篤人氏が、経済の動きや投資の考え方などに関して毎回ある程度の長さの解説を書き、それに社員の声やらなにやらが載っていて、読んでいて楽しいです。
 ここまで情報公開をしているファンドは他にはないように思いますが、これは乙がものを知らないだけでしょうか。

(4) 自分の株の購入にも役立つ
 上でも述べましたが、詳細な報告書を見ることで、自分が株を購入するときにも役立ちます。
 たとえば、乙は、キヤノン(7751)の株を持っていますが、これは、2005年8月に買ったものです。乙がさわかみファンドの報告書を見ていて気が付いたのですが、7月下旬の段階で、なぜかは知りませんが、キヤノンの株価がぐっと値を下げたことがありました。たぶん、何か悪いニュースが流れたのでしょう。そのときにさわかみファンドがキヤノン株を買ったわけです。そして、7月末の報告書にそのことが記載されていました。乙が8月上旬に株価を見ても、7月の下げ以降、キヤノンの株価が低水準にあったままでしたので、買っておこうと思ったわけです。
 つまり、さわかみファンドの報告書を検討することで、その直前に値を下げた銘柄(そのうちのさわかみファンドが買いを入れた銘柄)がわかります。
 このファンドはいろいろ研究していますから、単にテクニカル分析として、チャートを見ていて株価が下がったというだけでなく、会社自体に成長なり何なりが期待できる場合に買いを入れるわけです。そこで、さわかみファンドの売り買いのようすを見ていて、それと合わせて自分で株を売買するというのもいいことだと思います。もちろん、資金の限界があるので、ファンドと同じように運用することは個人では不可能ですが、たくさんの銘柄の中で何を買うか迷うようなときに、さわかみファンドの動きを参考にして、ファンドの購入銘柄の中から自分なりに選ぶということも充分ありえます。
 ただし、株ですから、アタリもあればハズレもあります。キヤノンの株は、その後順調に上昇したのですが、同じころ買ったミホウジャパン(2880)の株は、その後(一時上昇したときもありましたが)基本的に低迷したままです。乙は、さわかみファンドと同じで、この株も長期に保有するつもりでいます。数年先には上昇してくれるだろうと信じています。
2007.4.12 追記
 この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/38495244.html
に書きました。
posted by 乙 at 04:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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