2010年02月16日

Wikipedia が危ない?

 Wikipedia が危ないというニュースがありました。
http://japan.internet.com/research/20100215/1.html
によれば、「長引く不況で、これまで「Wikipedia」を支えてきたボランティアの執筆者や編集者の多くが、その活動をやめつつある」ということです。
 これは、日本語版だけの問題でしょうか。
http://japan.internet.com/busnews/20091228/6.html
の記事も参考になります。
 こちらは海外発の記事ですから、各言語の Wikipedia が同様に危機に瀕しているように読めます。
 乙は、Wikipedia を優れた百科事典だと思います。そこで、若干の寄付をしたのですが、
2008.12.5 http://otsu.seesaa.net/article/110702799.html
そんなことでは、この問題は解決できません。Wikipedia への寄付は、たくさんの人から少額が集まっているようですが、
2009.12.22 http://otsu.seesaa.net/article/136084335.html
いかんせん、肝心な編集者や執筆者が離れていけば、深刻な事態になります。辞書はメンテナンスが命なのです。
 メンテナンスがうまく機能しないと、適当な人が、Wikipedia に悪ふざけのような記述をしても、それを止める人がいなくなります。ということは、Wikipedia の記述の質がだんだん下がってしまうということになります。一度信頼を失えば、復活するのはきわめて困難でしょう。
 今や、WWW 自体が一つの百科事典のようになっているという見方もできますが、しかし、ある程度しっかりした記述を求める場合は、WWW 内のさまざまな記述だけでは、「百科事典」の代用にはなりません。検索エンジンがいくら発達しても、関連記事の中で一番有用なものを適確に探し出すことはしばらく不可能でしょう。
 やはり、辞書記述は人の関与が不可欠です。
 Wikipedia がダメになったら、他の百科事典が立ち上がるでしょうか。とてもそんなことは考えられません。まさに Wikipedia がうまくいかなくなったのと同じ理由で、新しい百科事典もうまく機能しないでしょう。
 困った問題です。乙には解決策がありません。
 Web 2.0 時代を象徴するものの行方に注目しています。


ラベル:Wikipedia
posted by 乙 at 03:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こうやって乙川さんがblogに書くことで周知されます。
直接の解決策ではないのかもしれませんが間接的な解決策ではないでしょうか
Posted by ぱお at 2010年02月16日 05:34
ぱお様
 なるほど、おっしゃるように、間接的な解決策かもしれません。乙はそういう感覚を持っていませんでした。
 しかし、日本では寄付の文化が根付いていないので、こういう事態を知ったとして、はたして何人の人が寄付をしてくれるか、さらには Wikipedia として、編集者などにどれくらいの金額を回せるものか、考えてみると、なかなかむずかしいようにも思います。
 寄付以外の救いの手はありうるのでしょうか。
Posted by at 2010年02月16日 13:21
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