2010年03月23日

孫の出生祝として投資信託を(3)

 前回の記事
2010.3.22 http://otsu.seesaa.net/article/144208127.html
に書いたように、孫の出生祝として、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを購入するとします。誕生日の時点で 100 万円をプレゼントしたとして、成人する20年後、還暦を迎える60年後は、一体いくらくらいになっているでしょうか。
 以前の記事では、
2007.10.2 http://otsu.seesaa.net/article/58324626.html
7%くらいのリターンが期待できると考えて、20歳の時に 400 万円、60歳の時に 6400 万円にもなると書いています。これは計算が雑で、ちゃんと計算すると、20歳の時に 387 万円、60歳の時に 5795 万円です。
 それはともかく、今から考えると、とてもそんな高いリターンは望めないと思います。
 では、いくらくらいのリターンを考えればいいでしょうか。
 まず、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分状況を見てみましょう。
http://www.saison-am.co.jp/pdf/report1_1003.pdf
の8ページに表とグラフがあります。2010.2.26 現在の資産配分状況です。
 これによると、次のようになっています。
配分比率投資先マザーファンド等
21.7%
U.S.500・ストック・インデックス・ファンド
13.8%
ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド
4.7%
ジャパン・ストック・インデックス・ファンド
2.5%
パシフィック・エックスジャパン・ストック・インデックス・ファンド
6.5%
エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド
20.3%
U.S.ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド
19.3%
ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド
10.1%
ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド
1.0%
短期金融資産等
100.0%
合計


 これを4種類にまとめてみると、次のようになります。
配分比率投資先クラス
4.7%
日本株
10.1%
日本債券
49.6%
外国債券
44.5%
外国株
1.0%
短期金融資産等
100.0%
合計

 それぞれのカテゴリーの期待リターンとして、田村正之(2009.2)『世界金融危機でわかった! しぶとい分散投資術』
2009.6.8 http://otsu.seesaa.net/article/121053721.html
に出ていた、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がまとめた2007年まで35年間の実績の数字に基づいた表を利用しましょう。
 すると、期待リターンは
日本株式=7%、日本債券=2%、外国株式=8%、外国債券=3%
のようになります。短期金融資産等は期待リターンが0とします。
 この二つのデータを組み合わせて計算すると、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのアセットアロケーションによる期待リターンは、5.579% となります。
 ここから、信託報酬 0.74% を引きます。結果は、4.779% となります。
 この利回りならば、100 万円の20年後は 254 万円、60年後は 1646 万円となります。
 このくらいになると、孫の老後の資金としてそれなりの金額になるというべきでしょう。(それまで保有し続けてくれるかというと、わかりませんが。)
 長期投資というのは、なるほど、60年くらいを視野に入れて投資するということですかね。
 ところで、7% と 4.779% というと、ちょっとの違いのように見えますが、60年後を考えると、約 3.5 倍の差になるのですね。乙は複利効果の大きさを実感しました。
2010.3.25 追記
 この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/144567486.html
に書きました。
 よろしければ、ご参照ください。
posted by 乙 at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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