しかし、途中で、乙が事故か病気で突然死んでしまうかもしれません。
その場合、妻か子供かが乙の身辺を整理することになりますが、資産運用の話はどうしたらいいか、迷います。
素人が、国内外のいろいろなところに分散投資されているものを引き継いで、うまく運用していけるものでしょうか。乙は長期投資を考えていますから、短期的にどうこうする必要はなく、しばらくほっといてようすを見るのでもいいのですが、少なくとも、妻と子供には、乙の資産運用を引き継いで、何とかしてもらわなければなりません。まあ各種契約を全部解約して、現金を妻と子供で分けて、あとは各自で考えるというのでもいいですが、やはりそれではせっかく乙がいろいろ工夫してきたことが全部ムダになるような気がしてもったいないと思います。できたら、投資を継続して、必要になったら少しずつ現金化するようにするのが望ましいと思います。そのためには、資産運用の知識・方針を持つことが必要です。
そこで、このブログに資産運用・投資に関わる話をいろいろ書いておき、乙が死んだときには、妻と子供にこのブログを一読してもらうというのはどうかと考えました。
自分の死後に、個別の金融商品に関して具体的にどうこうしろと書き残すのはなかなかむずかしいし、それを書いた後で時間が経ったら、書いたことは必ずしも望ましいことではなくなってしまいます。ですから、今の乙にできることは、それぞれの金融商品を購入する(そして現在継続する)にあたって、何をどう考えたかを記録しておくことです。また、解約しようと思ったものについても、なぜ解約を考えたかを書きとめます。さらに、申し込もうと思って結局申し込まなかったものについても、その理由を書いておきます。それらを読めば、今後の処置についても自ずと判断できるでしょう。書いてある内容は「投資に関してこれが正しい」という考え方ではなく、乙が個人的に考えてきたことであり、残された家族はこれに必ずしも従う必要はないということになります。
あまり長くなっては(家族が読むのに時間がかかるので)いけませんが、それにしても、毎日、乙川乙彦が考えたこと、感じたことを書きとめたものがこのブログですから、それを一読すれば(できれば)乙の考え方が全部伝わるように思うのです。
そんなわけで、このブログは、乙の残された妻と子供のために、妻と子供を教育するつもりで、資産運用に必要なことをまとめて書き残すことにしました。
このようなことから、このブログは、次のような方針で書くことになります。
(1) ウソや創作は一切書かない。
妻と子供にウソはつけません。すべて乙が自分で経験してきたことを書きとめます。
(2) 投資金額の絶対値(つまり運用中の資産の総額)はどこにも書かない。
妻と子供のために書くにしても、ブログは公開の場でもありますから、他人も読めます。資産の総額によって、投資の考え方も変わってくるので、投資の考え方を正確に理解するためには、運用資産の総額を知ることも必要なことです。しかし、これは乙にとって最大の秘密情報になります。また、時に応じて変化していきます。したがって、(ブログをあちこち読めばある程度は推測できるでしょうが)自らは書かないようにします。
(3) 乙の本名は完全に伏せる。
これも大きな秘密です。ブログの運営会社(seesaa)はもちろん知っているわけですが。
乙の本名を知らせるのは、妻と子供の範囲だけにします。乙が、乙のブログはここ http://otsu.seesaa.net/ だと家族に伝えればいいのです。
したがって、妻と子供から、第三者にこのブログの宣伝をしてはいけないし、乙がこういうことをしていることを言ってもいけないということになります。
(4) 会社名・商品名などは、伏せ字は使わず、差し障りのない範囲で実名主義で行く。
ウソは書かない方針ですから、伏せ字にするのは、ウソをつくのと同様で、避けるべきことになります。
ただし、個人名は基本的に伏せることにします。相手のプライバシーがありますから、当然です。
本の場合は著者名が公表されていますので、実名主義でも何ら問題ありません。また、会社名・商品名も公表されており、WWW 上で各種情報が得られるようになっているのが普通です。したがって、それを伏せる必要がありません。
この結果、検索エンジンなどでブログの記事を探して来てくれる人がいるかもしれません。そういう人にも何らかの意味で役立つかもしれません。
(5) 詐欺と思われるようなケースでも、そう断定して書くことはしない。
先方から乙の行為が名誉毀損・営業妨害だなどと言われる(訴えられる)こともありうるので、その対策として、この方針で行きます。したがって、「乙は、投資家として判断して、この商品には投資しない」ということを書くにとどめます。
自分が投資しない商品は、安心できないもの、リターンが大きくないもの、類似の他の金融商品に投資した方が望ましいもの、などになります。
もっとも、最低投資金額が大きすぎて、投資したくても、投資するべきお金がなくて投資できないケースがたくさんあるわけですが、それは書いても意味がありません。