http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100424k0000m010117000c.html
養子が 544 人というのは、信じがたい話ですが、そうだと主張され、それを裏付ける書類を提出されたら、断るのはむずかしそうです。市当局は断ったとのことですが、その根拠は何でしょうか。今後、その韓国人が訴訟を起こしたりしたとき、ちゃんと勝てるでしょうか。
乙は、子ども手当実施前から、こういうことが起こるかもしれないという記事を読み、なるほどその通りだと思っていました。
2010.3.13 http://otsu.seesaa.net/article/143502581.html
その実例が現れたわけで、これは子ども手当の本質的欠陥の一つだと思います。
外国にいる子供まで支給対象にするという時点で、おかしい制度だとみなさなければなりません。日本のように戸籍制度がしっかりしている国は、世界的には例外かもしれません。誰が誰の子供かわからないような国もたくさんあります。一夫多妻制なども誰と誰の間で親子関係を認定するのか、問題をはらんでいます。日本を基準に「子ども」の概念を決めようとしても、世界には通用しないのです。
日本の今の子ども手当は、いわばよその国のことまで口を突っ込んでいる(外国に住む子供の親の認定を日本が行っている)ような制度であり、明らかにおかしいといわなければなりません。
それにしても、こうした変な制度を通じて、日本人が納めた税金(外国人が収めた分も混じっていますが、比率としては少ないはずです)が外国に流出していくのですね。言い換えれば、日本は世界に金をばらまいているわけです。こうした制度を導入したのは、鳩山政権の責任ですが、間接的には鳩山政権に日本の今後の舵取りを任せようと判断した日本国民の責任です。夏の参議院選挙では、こうしたことを考えて投票する必要があるように思います。
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そうなんですよね。
国会議事堂に、誰もが勝手に入っていける訳ではなくて、国民が選んでの結果ですよね。
今日のエントリを読み、改めて、やはり、一票は重いと実感です。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。果たして現代人は賢者になれるのだろうか、、、やっぱり愚衆政治で日本は終わってしまうのかどうかは今度の選挙で決まると思います。
乙も、恥ずかしいことに、去年の衆議院選挙では民主党に投票したので、その責任を痛感しているところです。
何といっても選挙は重要です。
とはいえ、自民党も民主党もダメだとなると、投票するべき政党がないようで、困ります。
みんなの党ですかね。
2009.12.20 http://otsu.seesaa.net/article/136083355.html
大量の養子縁組で、子ども手当をもらうことは無理です。
子ども手当について賛否両論あるのはわかるのですが、間違った知識で判断するのは賛成、反対両方にとって不幸であります。
子ども手当の手続きは @申請、A受付、B審査、C必要に応じて@からBを繰り返す、D承認というステップです。記事の件は、Aの受け取らなかったことに対しての不服申し立ては通りますが、書類を受け付けることと、その書類を審査で通すかどうかはさらに別の問題です。子ども手当の制度は、書類を審査にかけてもいくらでも難癖をつけていいことになっている上に、最終判断は自治体の長が恣意的に「認定」するかどうかに拠ります。
裁判になった場合ですが、裁判所で「本当にこの554人が生計を一つにする同じ世帯であるか」をこの韓国人が証明しなくてはなりません。扶養証明というのは新興国、発展途上国にはほとんどなく、代わりに日本で証明する書類必要があるのですが、簡単に発行してもらえないの、この書類の偽造はものすごくハードルが高いです。
裁判で勝ち目がないため、書類を回収したと思います。不正申請は刑事罰が定められているので、証拠を残すのはまずいとも思ったのでしょう。
今回の件は、単に不正受給しようとした申請を受付しなかっただけです。海外で養子縁組の書類を偽造するのは簡単ですが、それですぐ子ども手当がもらえるのは無理です。
唯一、大量の養子縁組で子ども手当がもらえるのは、アラブの国王などの本当に財産、所得があるお金持ちが申請した場合です。その場合、扶養者であるお金持ちは国内に居住しているので、子ども手当より遥かに多くの消費をしてくれるため、単純に金額上の損得ではトクになると思います。
ちなみに、生活保護申請は要件が単純で明確なため、申請を出されて受付すると、その後の審査で却下できないため、脱法的な水際防御作戦が繰り広げられているのです。
以下に「母国で50人の孤児と養子縁組を行った外国人にも子ども手当は支給されますか。」というQ&Aがありますので参考になると思います。外国にいる子供まで支給対象にするという経緯も書かれています。
厚生労働省 子ども手当Q&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/osirase/100407-1.html
民主がダメだから,自民ともいえない。
ましてやブーム頼みのバブル政党などに日本の未来を託せるのでしょうか。
疑問です。
長いコメントをありがとうございました。
新興国などで扶養証明がむずかしいという話は、その通りだろうと思いますが、となると、子供が一人しかいない場合でも同じことになるわけで、その子供に対する子ども手当の申請を受け付けるという判断を自治体の長がしていいのかという問題になります。
乙がいいたいのは、今の子ども手当の設計にはおかしい面があるということです。
児童手当についても、同じ欠陥があったと思います。
これについては、3月13日の記事でちらっと書いておきました。
子ども手当の額が大きいので、欠陥が目立ってくるということだと思います。
選挙のときにどの党に投票するかはなかなか悩ましいところです。まあ、それまでにどんなことになるのか、今はわかりません。新党の合併などもあるかもしれません。今の段階では判断できなくても、選挙のときが来たら判断せざるを得ません。
今年の夏は悩ましいことが一つ増えそうです。
発足当初の子供手当は児童手当の制度を踏襲せざるを得なかったのでこの問題が残りましたが、来年度には見直される予定です。