山崎元氏が「仕組み商品に近づくな」という記事をお書きです。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/trend/yamazaki/20100423-OYT8T00361.htm
山崎氏は大学を例に挙げて、こういう商品に手を出す例としています。
乙の知っている範囲では、財団法人関連でもこういうものを購入している例が多いと思います。
2007.12.17 http://otsu.seesaa.net/article/73067545.html
山崎氏のいうとおり、大学でも財団法人でも、仕組み債に関してまともな計算ができないのでしょうね。
乙が某証券会社から持ち込まれた説明文書を読んだときにも、一読しただけではどこに問題点があるか、すぐにはわかりませんでした。あれこれ考え、ネットで検索したりして、どうにかわかってきましたが、それでも、たとえば金融機関の儲けが計算できるほどにはなっていません。オプションの価値の計算などはなかなかむずかしいです。本当はそこまでできてはじめて「理解した」といえると思うのですが、……。
ともあれ、こういうものには手を出さないというのが個人投資家のできることです。
山崎氏は、「「仕組み債」をはじめとする(中略)仕組み商品については、少なくとも価格設定の計算を徹底的に開示させるか、そもそもこうした商品の販売を禁止するかのどちらかが必要だろう。特に日本の場合、プロも含めて、投資家の理解のレベルを考えると、仕組み商品の販売自体を禁止する方がいいのではないか。」と主張していますが、乙もまったく同感でした。
2010.12.5 追記
この記事に関連することを
http://otsu.seesaa.net/article/171886880.html
に書きました。
よろしければ御参照ください。
2010年04月26日
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私見ですが、仕組み債、仕組み預金は別にやらなければいいだけ、と小生は決めてしまっております。金融機関はこの手の商品を組んだら即マーケットでアービトラージをかけて利益を取ってノーリスクで手仕舞います。
預金者、投資家は馬鹿にされっぱなしです。
オプションの金額を計算したところで、彼らがこっちをどれだけ馬鹿にしているのか、その値を定量的に知るだけで、効用がありません。
アマチュアにとって、オプションは買うものであり、「最初に売る」という行為はプロのやることです、腹立たしいのは、この手の商品は預金者・投資家に気づかせずに買い手の好きな値段でオプションの売りをさせて、しかも預金金額・債券額という金額を担保にとっているということです。
もちろん、「やらなければいいだけ」と決めてしまって普通はかまわないのですが、問題は、関係者が手を出そうとしているとき、これを押しとどめることができるかどうかということです。
家族の中の場合でいえば、配偶者がこれを買おうとしている場合です。乙は、ちょっと違う形でこれを経験したわけです。
そういう場合は、できたら、投資家にとってどれくらい不利かをきちんと計算して示すことができれば、説得力があるのですが、それができないと、投資しようという人を押しとどめることはむずかしいと思います。
乙は、そういうことで、オプションの計算をすれば「効用」はあると思っています。