2006年03月14日

平松朝彦(2006.1)『亡国マンション』光文社

 乙が読んだ本です。日本のマンション問題のすべてが語られていると思います。とても刺激的な本です。著者の基本的な考え方は、マンションのあり方自体が問題で、そうなったのは国が住宅政策をきちんとしてこなかったことが根本的な原因だとしています。今問題になっているマンションの耐震強度の偽装問題などは、そのような大きな流れの中で考えるべきだというわけです。
 マンションが、排水設備の使用期限である30年で使えなくなるという指摘は驚きでした。そろそろ築30年のマンションが増えて来つつあり、今後さらに増えてきます。排水管の状況は、個々のマンションごとに違いますので、何ともいえませんが、この問題が前面に出てくる可能性は高いと思われます。
 この本に書かれていることは正しいと思いますが、だとすると、マンションに住むということ自体が問題になりそうですし、したがって、マンションに投資するというのも無謀な選択肢だということになりそうです。
 乙も、以前はマンションに住んでいましたが、自分で管理組合の役員などをしてみると、確かに、この本で指摘されているような問題がありそうに思いました。なるべくそういう問題を避けることができるよう、修繕積立金の値上げなどを行いましたが、そういうことをしてみると、区分所有者の意見がなかなか一致しないという問題に直面しました。
 著者が提案するようなスケルトン・インフィル構造のマンションができればいいのですが、今は、そのようなものの価値を認めないような仕組みができあがっているし、マンションの購入者も、数十年も住むつもりで購入しているのではないということで、なかなか解決はむずかしいのではないでしょうか。


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posted by 乙 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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