2006年03月15日

銀行の預金通帳

 乙は疑問に思いました。なぜ銀行預金には預金通帳があるのでしょうか。
 いつぞや、銀行の預金通帳の発行経費は、かなり大きいと聞いたことがあります。実際、いくらかかっているのか、乙は部外者ですから、まったくわかりませんが。
 乙は、新生銀行やイーバンク銀行を使うようになって気が付きましたが、これらは預金通帳がないのです。新生銀行は定期的に郵便で取引明細を送ってきて、それで終わりです。イーバンク銀行はそれすらありません。しかし、けっして不便ではありません。ネットでアクセスすれば、過去の取引明細が記録されているからです。もっとも、あまり古いものは保存されませんから、乙は、毎月1回、取引明細を自分のパソコンの中にコピーして、保存しています。みずほ銀行でもインターネットバンキングを使えば事情は同じで、パソコンの中に記録を保持しておけます。
 そもそもは、預金通帳は、名義人がなにがしかの金額を預金したことの証拠として発行されたものだと思います。文字通りの「預金通帳」です。しかし、その後、給与などの各種振込が普通になり、クレジットカードや口座からの自動引き落としも一般化し、そういう資金の動きを記録するために、口座明細はどんどん多くなっていきました。今や、銀行の中心機能は決済機能になってしまっており、従来の「預金の記録」の意味はどんどん薄れてしまったのです。実のところ、口座の記録は銀行のオンラインシステムの中にあるものが正しいのであって、通帳はそれの単なる印字記録にすぎないのです。
 しかし、昔ながらの預金の仕組みが変わったわけではありませんから、銀行としては、通帳を発行しないわけにもいかないのでしょう。(万が一、オンラインシステムがダウンしたときなどは、通帳を唯一の根拠にして、一定額の払い戻しを認めるとかいうことがあるのでしょうね。)通帳を発行しないとなれば、パソコンやネットが使えない人には大きな打撃になります。
 この通帳が、ずいぶん立派で、みずほ銀行の総合口座通帳の場合、普通預金の他に、定期預金、積立預金、貯蓄預金の記載欄があって、4種類が記録できるようになっています。単なる取引の記録にすぎないものが、立派な冊子になっており(ATM で)印字されるようになっています。利用者としては、立派なものをもらってありがたいのでしょうかね。いや、これは経費がかかるんですよ。その経費は、一見無料に見えますが、めぐりめぐって預金者が負担しているわけです。だったら、通帳の発行は不要だから、その分、何かでサービスしてくれる方がありがたいという客があっても不思議ではありません。ネット銀行は、まさにそれを行っているわけで、通帳がない分、金利が高かったり、外貨への両替手数料が安かったり、振込料金が安かったり、他のサービスが充実しているのです。
 先日、自分のみずほ銀行の通帳を見ていたら、貯蓄預金のところに 858 円という記載があるのに気が付きました。乙はこのお金に関してまったく記憶がありませんでした。そもそも貯蓄預金なんて知りません。きっと、ずっと前に乙が何かの預金をしたのでしょう。それを解約した後、利息が付いたか何かで端数が残ったのだろうと思います。窓口で貯蓄預金の解約手続きをしたら 858 円が返されましたから、記載は正しかったのでした。こんな休眠口座も含めて、全部の口座を間違いなく保全していくのですから、銀行も大変ですね。
 乙は、現在も ATM による通帳への印字(記帳)を継続していますが、乙が学生時代から使っている口座についていえば、新しい通帳に繰り越すこと43回で、現在44冊目です。使用済みの通帳を保存しておいてもほとんど意味がありませんし、それどころか保存場所にも困りますから、古いものは順次捨てており、新しい通帳数冊だけを保存しています。最近は、1年間で数冊使うようです。いろいろな取引がしだいに増えているということでしょう。
 一方で、パソコン内にもインターネットバンキングで口座の取引を継続して記録しており、こちらは保存スペースがほとんどいりません(文字データですから、ハードディスク内のファイル容量はごく小さいものです)から、ずっと記録しておけます。乙が死ぬまで保存しても、たった数十年分ですから、たかがしれています。そんなわけで、今や、銀行の通帳はなくてもよくなってしまって、パソコンのファイルだけで充分なように思います。
 万が一のとき通帳なしでどうするか。それは、他の銀行に行けばいいんです。複数の銀行を併用していますから、一つがダメなら他でカバーできます。郵便貯金も含めて全部の銀行のオンラインシステムが一斉にダウンするなんてことはまずありえないのではないかと思っています。
 というわけで、乙は、今後のみずほ銀行の通帳の繰越はやめようかと思っています。
2009.5.24 追記
 この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/120092687.html
に書きました。
 よろしければご参照ください。

posted by 乙 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(2) | 金融機関 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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