http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=akK5XCpf9ft0
によれば、4月30日はひと息ついたようです。同記事では、以下のように述べています。
ギリシャ10年債のドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ金利)は6ポイント未満に縮小した。ギリシャのデフォルト懸念から、今週初めには8ポイント以上に拡大する場面もあった。【中略】
ウニクレディト(ミュンヘン)の債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏は、「センチメントは改善しつつあり、スプレッド(利回り格差)は縮小している」とし、「救済案をめぐる協議が続けられているため、ギリシャは火災現場から遠ざけられている。焦点は危機連鎖の可能性に移ってきた」と語った。
ロンドン時間午後5時13分現在、ギリシャ2年債利回りは前日比52ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の13.56%。3月末からは829bp上昇した。
何と、2年債で 13.56% ですか。大変な高金利です。
ギリシャは、財政が破綻するとか、いや EU が救済するとか、いろいろいわれていて、先行きは不透明です。
それにしても、財政破綻の懸念によって、何が起こるかがわかります。国債金利の急上昇です。
日本も、財政破綻がささやかれて(叫ばれて?)いますが、今のところ、国債の金利が上昇しているわけではありません。
ということは、日本の財政破綻は、少なくとも市場からは、まだ先の話だと思われているということです。
また、日本の国債の金利を見ていて、急上昇するようであれば、財政破綻が近いと見ることも可能です。
日本では、財政破綻を指摘する声が高いように感じていますが、その時が近いか遠いかは国債の金利の動きでわかるようです。
日本国の借金はいったいどう考えたらいいんでしょうね。私のような素人にはさっぱりわかりません。
ところでこれに関して面白い記事を見つけましたのでご紹介します。
「世界の対外債務国ワースト20をグラフ化してみる」という記事です。
http://www.garbagenews.net/archives/1195325.html
これを見ると日本は大丈夫ではないかと思ってしまいました、大いなる勘違いかもしれませんが。
対外債務という点では、ご指摘の記事のように、日本はごく少ないので、あまり問題視する必要はないと思います。
日本の借金は日本国内で消化されているということです。
この点では、あまり心配する必要はなさそうです。
日本国の財政破綻問題については、乙も興味を持って見ていますので、またそのうち記事にするかもしれません。
2010.1.15 JALの破綻と日本国の破綻
http://otsu.seesaa.net/article/138341435.html
2010.1.12 日本国が財政破綻すると
http://otsu.seesaa.net/article/138052204.html
2009.10.20 日本が財政破綻する確率が 99% 以上!
http://otsu.seesaa.net/article/130708582.html
高まる=金利上昇、となるのが必然的な気が
します。金融リテラシーが比較的に高い日本国民は、いずれ気がつく筈です。ギリシャでは公務員を中心にゼネストが予定されているそうですが、「貴方たち、何を今更。しかっかり目を覚まして現実に直面しなさいよ」と言いたい気持ちです。
円建て国債の場合は、海外からの買い手がいないというよりは、国内の買い手が多いために、金利が上昇しないのではないかと思います。
日本人は、国債が好きなようで、株などのリスクのあるものよりも、確実に金利がもらえるものに資金が流れる傾向があります。
ということは、日本人の金融リテラシーは必ずしも高くないということになりそうです。
一般市民レベルで還付への疑念が高まっても、機関投資家がそう考えなければ、実際は国債の金利上昇への影響力がないと思います。
今の国債の金利が物語ることは、機関投資家は、国債を危ないものとは見ていないということです。