海外での投資に積極的な人の考え方を四つに分けて、それぞれについて見てきました。
第1に、海外には優れたファンド(ヘッジファンドを含む)があるという考え方ですが、乙はこれには否定的です。
2010.5.8 http://otsu.seesaa.net/article/149187943.html
第2に、海外の方が投資コストが安いという考え方ですが、乙はこれには肯定的です。
2010.5.9 http://otsu.seesaa.net/article/149305526.html
第3に、日本の財政破綻が心配で、資金を海外に逃がしておこうという考え方ですが、乙はこれにはかなり肯定的ですが、一方では疑問にも感じています。
2010.5.10 http://otsu.seesaa.net/article/149404372.html
第4に、将来的に海外に住んだり、PT として生活しようという考え方ですが、乙はこれには肯定的です。乙自身がそのような行動を取る可能性もかなりありそうに感じています。
2010.5.11 http://otsu.seesaa.net/article/149498036.html
これらのことから、海外居住を念頭に置く場合に海外口座が必要になる程度であって、純粋に投資として考えると、海外での投資はさほどメリットがあるわけでもないように思います。まあ趣味の領域でしょうか。
トラブルも楽しむつもりくらいでないと、なかなか海外には出にくいと思います。
ラベル:海外投資
>>なかなか海外には出にくいと思います。
まったく同感ですね。
その辺は気の持ちようなので、
個人個人で全然違うと思います。
私なんぞは、折角会社を辞めてストレスから遠ざかったのに、
また海外生活でトラブルに出くわすのは勘弁という人間もいれば、
なんでも経験と前向きに捉える方もいるでしょうから。
私はちょっと違っているかもしれません。
単純に投資したくなる先が多いだけです。
第1に該当するかもしれません。
他ならぬ我がお金を授けるのですから、株主のために頑張ります、という経営者でその実績のある会社に投資するのが自然な成り行きだと思います。
(私はファンドではなく米国のブルーチップですが)
日本企業も捨てたもんではないですが、実にすばらしい経営内容の会社が沢山あります。
投資する先が多いというメリットは、「第1」のメリットとはだいぶ違います。
乙は、この面についても、若干のメリットを感じていますが、今回は取り上げませんでした。
2008.4.29 http://otsu.seesaa.net/article/94842748.html
には、そんなことも書いたことがあります。
個別株の話になると、話はまた大きく違ったものになります。
海外居住は、それが現実化した際に口座開設すれば良いのではないでしょうか。
一方、今回の記事の範囲外ですが、海外口座で資金運用するデメリットは、相続発生の際の(相続人の)手間とコストだと考えています。
個人的には、少なくとも5000万円未満の資金では、デメリットがメリット(低コストの運用)を上回ると考えています。
コメント、ありがとうございます。
今回の一連の記事は、メリットといわれるものについて考えてみたということであり、デメリットについては特に述べませんでした。
おっしゃるように、相続発生時にはいろいろと面倒が起こります。まあ、乙自身は経験していませんが(経験すると大変ですが)。
デメリットとメリットを勘案して、いくらくらいからメリットが大きくなるかは、何ともむずかしい問題です。さまざまな条件がからみ、何ともいえません。
運用資金 5000 万円は、まあそんなところかもしれません。しかし、2000 万円くらいでもメリットはかなりあるように思いますし、条件によっては1億円でもデメリットのほうが大きいこともあるでしょう。
本当に家族がオフショア投資をしなくて良かったと思ってます。当時は自分側の資産の半分を入れてました。もし間違って同じくらいの額を家族の分もIFAの言うとおりやっていたらと思っただけで背筋が震えました。
ポートは自動でリバランスされて(円が積み上がり)かなり外貨ウエイトが減ってきました。もちろん為替の影響を考えるより、将来海外に滞在も考えていて円転する必要は今のところないです。IFAに騙されていたことがこの段階でわかって心の底からよかったと思ってます、今度はきちんとした金融機関で余裕資金は運用しようと思ってます。オフショアも解約するとペナルティーとなったりするものもあり、急に解約が難しいかもしれませんが自分でよく調べたりとりあえず詐欺まがいのものはなさそうです。
時期を見て早めに解約し、こちらも外貨ベースで安心して運用できる方法を考えます
以上 私のまとめでもあります
では後者のオペレーショナルリスクとは何かというと、ファンドマネージャーがクレジットラインを超えてトレードした、資金管理体制が不備で横領した、法的に保護されてない契約などです
例としてあげたタイのランドバンキングもこのリスクです。あるレポートによれば、ファンドが破綻する原因は相場要因よりオペレーションリスクによるほうが断然多いということです
つまり、タームシートや目論見書を見ているだけでは全くわからないということです。
IFAのブログで”今日、運用会社のメンバーとミーティングしました”とか”デューデリジェンスが厳格なことで有名なファンド”などという記述を見ると、このIFAはそもそもリスクを理解せず販売しているがわかり、思わず背筋が震えます。というわけで、注意のしようもないことですが、投資にあたっては十分注意しましょう。 こちらも海外オフショアファンドのまとめです
>あるレポートによれば、ファンドが破綻する原因は相場要因よりオペレーションリスクによるほうが断然多いということです
これは重要なレポートですね。
よろしければ出典を教えていただけませんか。
ぜひ読んでみたいと思います。
正確に出典というのは難しいですが(別の何かの資料のため手元にない)検索で
”投資家の「悩み」を補完する デューデリ代行サービス”
で2ページ目右上注釈に
「経営の失敗による破綻・閉鎖のうち運用によるものは38%、それ以外はオペ上の問題による」とあり、根拠としては十分だと思います
ヘッジファンドといっても海外オフショア運用も入り。またサービスの紹介レポートなんでしょうが認証規格を考える事は投資家が規格化された”お墨付き”でようやく投資の検討が可能と言うことがお分かりいただけると思います。いかがでしょうか?
http://www.nri.co.jp/opinion/kinyu_itf/2007/pdf/itf20070306.pdf
を見てみました。
確かにそういう注記がありますね。
それを検索すると、
http://www.edhec-risk.com/best_execution/mitigating_hf_operational_risks/index_html/attachments/Mitigating_HF_Operational_Risks.pdf
という文書が見つかります。
30ページほどの文書ですので、近いうちに読んでみたいと思います。
ありがとうございました。
タイのランドバンキングの警告(ブログ記事)も、自ら破綻するぞと言わんばかりにオペレーショナルリスクが内在してますね。政情不安も一気に加速する要因ではないでしょうか。(知らぬは個人投資家ばかりなり)
もし私が、タイの不動産投資を考えます。大規模な土地の場合何億も資金が必要なうえ、土地を購入しなければなりません、タイでは外国人が土地を購入する制限があります。どういった物件が良いのかもわかりません。
そこで、ランドバンキングに投資すれば、少ない投資で会社が開発を管理してくれます。値上がりを待てば良くありがたい話です。
ところがこれは善良な会社の前提です。
HPを読みますと
>この土地を所有しているという証明は発行されますか?>ユニット数が記載されている証明書を発行致します。と言う説明だけです。こんな証明はNEPで全く意味がないのがわかるでしょう
もし、株の大半を個人が持っていたら、
土地の所有が個人名義だったら
土地の売却先が身内と決まっていたら
ユニットの買取相手が関係者だったら
とか
ココからは、仮定ですが
プロジェクトが破綻しても、単に政情が激変したといったこじつけになると思います。また会社の破綻の際の清算方法など決まってない場合だと蒸発してしまいます
つまり、本当の破綻原因は解明されないと思います。これがオペレーショナルリスクの怖さです。