前回の第2期の報告書についてはブログ記事に書きました。
2009.6.11 http://otsu.seesaa.net/article/121261785.html
最近、第3期(2008.10-2009.9)の運用報告書が送られてきました。
このファンドがどんなことをしているかを見てみましょう。
ちなみに、運用報告書をネット内で探してみたのですが、見つかりませんでした。(ご存じの方がいらしたら、教えてください。)
まずは、p.1 のベトナム市場の概況です。
指数は、世界的な株式市場の暴落を背景に、期初からの5ヶ月間急降下して 46.2% の下落を記録し、【中略】しかし、その後の回復はさらに驚くべきものであり、ベトナム株価指数は2009年9月まで連続して7ヶ月間大幅な伸びを示し、2月の安値から 136.4% 上昇しました。
とあります。大変ボラティリティが大きいことがわかります。1年の間に、半額以下に下落し、2倍以上上昇するというのですから、かなり驚きます。1社の株価ではなく、株価指数の話なんですが、……。
次に、p.3 の「ファンドの運用経過および戦略」です。
当期のファンドのリターンは米ドルベースで 25.0% を記録し、ベトナム株価指数の米ドルベースでの総リターンの 22.6% を上回りました。【中略】ファンドは株式組入比率を 2008 年9月末の 73.7% から 2009 年5月末には 94.6% まで引き上げました。【中略】運用開始以降のファンドのリターンは、米ドルベースでなおマイナス 3.46% であり、ベトナム株価指数の 4.3% のリターンを下回っています。
というわけで、1年間では好成績だったようです。「総リターン」という言い方をしているので、配当込みのリターンのことを指しているものと思います。それを上回るのはうれしい話です。このファンドでは株式の組入比率を大きく変える点に特徴があります。まあ、株価が下がったときに比率を上げるのは一般論としては首肯できます。こういうこともあって、ベンチマークを上回ったのでしょう。
しかし、運用開始以来を考えると成績はパッとしません。
ちなみに、p.5 のファンドの運用状況を見ると、2010年1月末日現在ですが、現金・その他の資産が 22.44% を占めています。
p.9 では、販売および買戻しの実績が書いてありますが、第1会計年度は販売口数が多かったものの、第2会計年度、第3会計年度とも買戻しの方が販売よりも多くなっており、投資家が逃げ出しているようすがわかります。
乙は、第2期の時点で解約してもいいと思っていたのですが、何となくずるずると1年経ってしまいました。
いつでも解約していいと思っているのですが、……。
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