2010年06月03日

国際分散投資の勧め

 日経新聞6月2日朝刊の17面、コラム「大機小機」欄に、「国際分散投資の勧め」と題する次のような記事がありました。内容のあらましです。乙が要約しました。
 日本の個人投資家の金融資産は円建て資産に集中投資している。ざっと見積もって、97% にもなる。外貨建て資産には為替リスクがあるが、円建て資産にもリスクがある。日本の累積財政赤字はギリシャを超えており、現在の日本は経済的、政治的に問題が多く、財政上もリスクがある。したがって、個人の金融資産は海外投資の比率を上げることが望ましい。

 趣旨はわかります。
 しかし、本当に、そんなに円建て資産に集中しているのでしょうか。
 どこかの統計資料を調べれば、それも確認できるでしょうが、まあそれは可能な人にやってもらいましょう。
 個人投資家としては、「海外分散投資」を心がければいいのです。
 乙の場合、最近も自分のポートフォリオを示しましたが、
2010.6.2 http://otsu.seesaa.net/article/151849981.html
それなりに海外の資産が組み込まれています。円だけでは不安ですし、将来、海外に住むこともあり得ると見ているので、外貨も持っていていいのではないかと考えています。
 そんなことよりも、世界中のあれこれに投資するとなれば、必然的に海外資産(外貨建て資産)の割合が高くなります。日本の円建て資産は、どうでもよくなります(ちょっと言い過ぎですが)。それが個人投資家の取るべき道ではないかと思います。
ラベル:国際分散投資
posted by 乙 at 04:18| Comment(12) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>個人の金融資産は海外投資の比率を上げることが望ましい
 
 先進国はどこも財政赤字だし、新興国はカントリーリスクが高いし、株に投資を薦めているのかと具体性に乏しい新聞記事ですね。いずれも、詳しくない人にはオススメできるもではないと思います。
 何かの記事で読んだのですが、近い将来ドイツ人と中国人に占める富裕層の割合が、ドイツより中国のほうが多くなる、それはアジアンのほうがヘッジファンドなどより、貯蓄を好むためというものです。私もそう思います。サブプライム後はアジア系米国人が住宅の購入者であったのもなるほどと思います
Posted by 遊歩道 at 2010年06月03日 12:32
別件で検索していたのですが、FPが勉強会(SGと言います)や顧客を相手にIFA(国際投資コンサルタント)講師に招いてセミナーで国際分散投資を開催しているようです。

より海外に向けるべきだと言うのはわかるのですが、FPと言っても投資の専門家では無いわけです、こりゃ騙されるぞ

 FP自体の信頼を失うばかりか、FP業を失うことにならないように祈るばかりです
Posted by 遊歩道 at 2010年06月04日 18:46
乙様、遊歩道様、この度は色々とお世話になり、ありがとうございました!

今日は「老後の生活」のプログを読ませて頂きました。乙様が「海外に住むこともあり得る」と書かれているのは老後の生活のためでしょうか?または以前旅行で行かれた国が気に入って住みたいと思われたのでしょうか?

私は日本での老後が希望にあふれているなら、ずっと日本に住みたいのです。
主人も海外に住むなんて全く思っておりません。
ですので円だけ持っていて定期預金ばかりでも問題はないですし、「外貨や投資は危ない。」と主人にも言われています。

でも私は日本の老後には絶望感しかありませんし、定期預金も本当に僅かしか利息がつきません。ネット銀行の定期にしてもそうです。
乙様は「15年で7%は不可能のようです」と書いていらっしゃいますが、例え5%くらいにしても私にはすごいと思ってしまいます。そして本当に羨ましいです。

今の私には資産の殖やし方が全くというほどわかりません。だから一度FPに相談しに行ってみようかと思います。
遊歩道様が書いていらっしゃることも理解できます。
また「海外ファンドをお薦めします。」などと言われたら、そのFPに相談するのは即効で止めようかと思います。
Posted by Y at 2010年06月07日 16:28
Y様
 乙が海外に住むこともあり得るというのは、老後の生活のためです。
 とはいえ、実は、海外旅行の延長で、いろいろと未経験なことを経験してみたいというようなこともあります。
 「死ぬまで滞在」となるかどうかは、そのときの状況次第ということになるでしょう。
 日本は日本語が通じるから住みやすいと思いますが、一方では、大変な混乱が押し寄せるかもしれません。あり得るのは、ひどいインフレなどの経済的大混乱、多数の外国人移民の流入による治安の悪化、などでしょうか。そうなったら、海外に脱出することを考えています。
Posted by at 2010年06月07日 17:15
>「海外ファンドをお薦めします。」などと言われたら、そのFPに相談するのは即効で止めようかと思います。

ニュースで詐欺ファンドが後を絶たず金融庁もアップアップだそうです。被害にあわないポイントが、無資格業者かどうか確認するようにということですが、そんな甘い話ではありません。とにかく、投資が法律で保護されていないので何かがあれば取り返しがつかなくなります。FPにぜひ教えてあげてください
Posted by 遊歩道 at 2010年06月07日 19:58
乙様、遊歩道様、いつもコメント感謝しておりますm(__)m
今は実際行けそうなFPのプログを見ています。
う〜ん、結構値段が高いのですね^^;
年間3万で勉強会というのもあったり、公募ファンドは大丈夫そうに書いてあったり、どこに行ったらいいのかわからない状況です。

これで10年後くらいに損を出したらどうするの?と思ったり、もう投資自体を辞めてもいいかなと思ったりしています。
乙様のプログやみなさまのコメントを拝見しながら考えていった方がいいかもしれません(笑)。

>海外に脱出することを考えています

乙様のことなので、今後のことをすごく考えられていらっしゃると思うのですが、情報が少なくありませんか?
今から下調べのために色々な国に旅行してからでしか、私には住めそうにないなと思ってしまいます。
Posted by Y at 2010年06月11日 18:06
Y様
 損を出すことを恐れていては、投資はできないと思います。
 乙も、リーマンショックのときは、数千万円吹っ飛んでしまいました。
 しかし、それでめげていては、得るものも得られないと思います。
 市場にとどまり続けることが重要だと思います。
 10年後くらいに損を出しても、20年後には元に戻っているかもしれないと考えましょう。

 海外脱出は、もちろん情報不足ですが、そのうち情報を集めてみます。
 今は仕事があるので、海外脱出は直接には考えていませんが、これも、クビになってしまえば、すぐにでも実行に移すかもしれません。
Posted by at 2010年06月11日 22:21
Yさん
こんにちは、実は私はペーパーですがFP的な資格はあります(職業人ではないです)、結論から言うとまず、お金を払ってFPに相談に行くのはフィナンシャルゴール、つまり今XXくらいしかお金がないんだけど、老後は大丈夫でしょうかという具体的なポイントがある場合は有効でしょう。サンケイリビングなどで家計診断などを見ていただけるとわかります。FP協会が有名ですので、そちらを見ていただくと”FPの日”なるものがあって、無料相談会などがあります。投資は対策のひとつであって、要は漠然と投資する意味はないです。
ある弁護士のHPに投資があるから投資被害が発生する、投資しなければ被害がないとありました。なるほどです
今までの経緯をお聞きする限り、なぜ突然投資なのか(日本沈没?)か少しわかりませんでした。それにご家族も投資自体の経験があまりなく、主婦が気軽にFXを始めて数億とかいう場合もまれにありますが、、、逆になりかねません。
 FPの相談のためにも、少し心配なこととかをまとめられてみてはいかがでしょうか。また。
 私自身は、直接拝見は出来ませんが、気がかりなことがあればいつでも声をかけてください。
Posted by 遊歩道 at 2010年06月12日 07:32
Yさん
こちらは海外移住についてです。外国ではリタイヤメントプログラムがあって、アメリカの永住権取得などとあわせて、現実的な選択になるでしょう。

以前TVで、英国に住み、奥さんが日本人で、アメリカ系企業に勤め、料理人が中国人が外人の理想と考えているという意見があるようです。もちろん、日本人でも鬼嫁だったりで必ずそうとは限りませんが、もし金の心配はなくても、1つの国が必ずいいとは限りません。日本のなかであったとしても、なかなか完璧なところは無いと思います。
 海が好きという理由などで、それこそフィリピンやハワイに住むなどはいいかもしれません。ミドルのための海外留学も相当充実して、短期などもあり検討してみてはいかがでしょうか。日本沈没ではなく、前向きに考えてみるのもいいかもしれません。というのも日本は戦後の高度成長の蓄えを浪費している状態です(先祖のアンティークを売って食いつないでいる)。ですから今後円が下がることも考えられます。円高である今は丁度チャンスかもしれませんね
Posted by 遊歩道 at 2010年06月12日 08:06
乙様、コメントありがとうございました。
リーマンショックで数千万の損ですか!
私の方がショックでした・・・。
でも投資とはそんなものなのでしょうね。
海外脱出の話もゆっくりと楽しみにお待ちしております。

遊歩道様、アドバイスをありがとうございました。
FPの資格をお持ちですか・・・心強いです(笑)。
無料相談会、広報に載っていたような気がしますので探してみます。

>投資があるから投資被害が発生する、投資しなければ被害がないとありました。なるほどです

ホントなるほどですね。
ネットをしていなければ何も考えずに定期預金と生命保険だけで良かったと思います。
始めは投資は儲かるというイメージが強かったのですが、今は微々たる財産を守りたいという気持ちが強いです。
「預金だけで大丈夫と思っているあなたへ」などという言葉を見かけたらドキッとしてしまいます。
とはいえ、FXも株も手を出しておりませんし、家系的にも誰も投資をしていないので、損もなければ儲かった話も聞きません。

私は個人年金保険や終身保険にかなりの額を掛けています。年金不安のために9年前から掛けているのですが、60歳まで払って、年金を受け取るなんて、その時になったら物がすごく高くなって結局損になるのでは?と思い、解約して投資の積立にしようかと考えています。

日本を脱出とか悲観的に考えるのではなく、これを機に海外へ行ってみるのも楽しいかもしれませんね。発想の転換ですね。
ある意味あのファンドマネージャーは色々考えさせてくれたような気がします(苦笑)
Posted by Y at 2010年06月14日 14:58
Yさん
私も偉そうなことは言えません、株等も損をしていますが、今後の景気回復で戻ったりもするでしょう。
 それより海外ファンドで騙されたほうが深刻ですね。話していて信頼できそうな良い人たち(会社)と思っていたら、大真面目に法令違反をして勧誘し、泣き寝入りさせているんですよ
 保険も気をつけないと無理な転換などをさせられたりします。FPは投資より保険の見直しが上手なので、こちらはFPを活用されることをお勧めします。
 文等で拝見する限り、それほど派手なご生活ではないと想像しましたが、無理な投資をされなくても良いのではないかと思っております。
 景気は上向いても、デフレをはじめとした投資意欲の上昇はまだ先だと思っています
Posted by 遊歩道 at 2010年06月14日 21:09
これは、全くの余談ですが。IFAは通常、金融商品取引業の登録をします。登録は不備がない限り簡単に出来ます。ところが証券業や銀行業は免許制です。これは簡単どころか相当難関です。
 IFAのメールの署名に、Advisor license 9XXX とありました。金商業者免許と言う意味です。これも立派に法令違反です。このIFA法令知識は全くないようです。
Posted by 遊歩道 at 2010年06月14日 22:19
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