2010年06月23日

国際通貨研究所・竹中正治編(2009.9)『これから10年 外国為替はこう動く』PHP研究所

 乙が読んだ本です。
 タイトルを見て、最初は為替の高低を予測する本かなと思いました。あまり期待しないで読み始めたのですが、内容はまじめなものでした。
 以下の6章構成です。

第1章 外為相場の長期法則が予想していた円高への揺れ戻し
第2章 「米ドルが凋落する」というのは本当か?
第3章 ユーロはドルに代わる基軸通貨に台頭するのか?
第4章 高金利通貨相場は回復するか?
第5章 中国の台頭と人民元の将来
第6章 オイルマネーは「ドル離れ」をおこすのか?

 その中で、読むべきは、第1章と第4章でしょう。
 要するに、高金利通貨は長期的に下落するので、それに投資したからといって儲かるわけではない(外国通貨安=円高になる)という話です。豊富なデータを示しながら、丁寧に説明されます。納得できます。この点が第1章と第4章で詳述されるので、本書をざっと読むにはここだけ読めばいいということになります。
 もっとも、為替レートの行き過ぎはよくある話なので、うまくがんばれば、それを利用して大儲けも可能かもしれません。しかし、普通の個人投資家では、それは無理というものです。FXで儲ける人がいるのも事実ですが、損失を出す人もきっと多いことでしょう。乙もその一人でした。
 第2章、第3章、第5章は個別の通貨に関する話です。それぞれ興味深いですが、あまり新鮮味はありません。手堅い記述といったところでしょうか。



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posted by 乙 at 05:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>要するに、高金利通貨は長期的に下落するので、それに投資したからといって儲かるわけではない

それを上手く利用した(取り入れた商品)と言うのが80年台からあるデュアルカレンシー債で必ずしも儲かったわけではない、のではなく損をした人も多かったわけです
Posted by 遊歩道 at 2010年06月23日 06:53
とても参考になりました。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
Posted by あろえ at 2010年06月23日 13:46
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