本書は、nikkei BPnet の「時評コラム」に掲載された記事をもとに構成したものです。
乙は田原氏のコラムは以前から定期的に読んでいました。あとの3人のは読んでいませんでした。
本書を読んで驚いたことといえば、6月28日刊行のもので、2009 年の政権交代以降の話しか書いていないのに、9月段階でもう古くなっていると感じたことです。この1年の政治・経済の変化の大きさを感じさせます。
にもかかわらず、本書で提言されていることは、今でも有効であるということです。民主党政権になってからほとんど何もやられてこなかったことがわかります。
各章ごとのページ数を示すと、次のようになります。
第1章「日本経済の国際的地位と課題」田原総一朗 8ページ
第2章 対談「田原VS猪瀬」日本はどうしたら再生できるか 31ページ
第3章「「政治とカネ」「普天間問題」に本音で切り込む」田原総一朗 56ページ
第4章「黙ってはいられない、「高速道路問題」「地方分権」」猪瀬直樹 59ページ
第5章「国際戦略につまずく日本企業を叱咤する」財部誠一 22ページ
第6章「保守派が喝破する民主党政権の危うさ」花岡信昭 35ページ
というわけで、かなりの部分は田原・猪瀬両氏の手によるものです。そういえば、表紙の著者名をよく見ると、4人が併記されながらも、田原・猪瀬両氏がやや大きな活字で印字されています。
乙が一読した感じでも、田原・猪瀬両氏のところがおもしろく感じました。
本書の内容は、上記の目次を見るとだいたいわかると思います。今問題になっている政治・経済のメインテーマに関して4人がそれぞれの立場で意見を述べているというものです。
どの章も具体的に書かれていて、読みごたえがあります。とはいえ、田原総一朗氏のコラムは
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20080923/100463/
にありますし、猪瀬直樹氏のコラムは
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20080923/100453/
にありますから、それらを直接読めば無料で済んでしまうので、それでもいいのではないでしょうか。
本書を読んでから、乙は猪瀬氏のコラムも定期的にチェックするようにしました。
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