乙も、株の売買(ただし現物のみ)をしているので、損切りもしています。でも、実際のところ、損切りはしにくいと感じています。
その株を買うときは、上昇すると予想(期待)して買ったのです。買った人間としては、株価が下がっても、これから上がるんじゃないかと思います。だから、なかなか損切りはできません。値下がり株でも、上昇を期待しながら待って待って待っていると、株価がますます下がってくるし、やっぱりもう上がることはないと思えてきます。泣く泣く損切りします。すると、その直後から株価が上昇し、「あと少し我慢しておけばよかった」とくやしい思いをします。
では、実際のところ、どうなんでしょうか。
乙が損切りした銘柄がその後どうなったか、検証してみましょう。いずれも2005年の経験です。○は、損切りしてよかったケース、×は損切りは不利だったケースです。
○(3715) ドワンゴ 買い 3/22 446,000 円→ 3/30 損切り 416,000 円
……その後、下げる一方。25万円程度まで下がって低迷。
?(5216) 倉元製作所 買い 3/7 894 円→ 3/31 損切り 842 円
……その後、復活し、4/5 938 がピーク。しかし、もしも継続していたとしても、ピークで売ることは難しかったろう。
○(3722) 日本ベリサイン 買い 5/11 424,000 円→6/7 損切り 367,000 円
……その後、下げる一方。30万円程度で低迷後、12月には上がるが。
×(7516) コーナン商事 買い 3/7 1655 円→6/10 損切り 1487 円
……その後、だんだん上がっていった。損切りは早すぎた。
×(4320) CSI 8/23 買い 206,000 円→11/21 損切り 171,000 円
……売ったら、急騰した。
×(4568) 第一三共 買い 3/7 2305 円→12/20 損切り 2270 円
……その後、だんだん上がっていった。損切りは早すぎた。
2005年は全体として株価は上昇基調にありましたから、損切りした後で株価が反発上昇する例が多かったように思います。そこで、○×だけを見ると、○の損切りがよかった場合が少なく、×の損切り後に株価が上昇する例が多いということになります。ただし、たった6銘柄だけですから、損切りがよかったかどうかを確定的にいうにはデータが不足しています。
しかし、○の付いた2銘柄の下落は、それはひどいもので、もしもこれを損切りせずにずっと持っていたら、損失は非常に大きかったと思います。その意味では損切りは全体としてよかったように思います。
もしも、株価の変動がランダムに起こるなら、乙の経験をかき集めてみても、○×半々になるはずですが、今のところ、データ不足であり、もう少しデータをふやしてみないと何ともいえません。
でも、実際は×(損切りが失敗だったケース)が記憶に残りやすく、それが心理的になかなか損切りできないことにつながるのではないかと思います。損切り失敗が時期的に最近の3ケースだったことも(印象に残りやすいという意味で)影響しているように思います。
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