2006年04月08日

利益確定の株のその後の上昇・下降

 株の損切りについて調べたら、その反対で利益確定についても調べてみましょう。
 乙が株を売って利益確定した後、その株価がどちらに動いたでしょうか。1割以上上昇したら×(売るべきではなかった)1割以上下落したら○(売ってよかった)としましょう。1割以上上下するまではじっと保持していたものとします。
 すると、乙の2005年の成績は次のようになります。銘柄の後ろは、売った日付と売値で、→の次はその後の株価の傾向です。

×(6752) 松下電器産業 11/1 2145→2600まで上昇
×(6670) MCJ 10/31 312,000→急騰
×(8155) 三益半導体工業 10/25 1730→2800円まで上昇
×(9603) エイチ・アイ・エス 10/21 2470→3500円まで上昇
×(8897) タカラレーベン 10/17 1200→2145円まで上昇
×(2003) 日東製粉 9/21 362→450円まで上昇
×(5401) 新日本製鐵 8/30 318→400-450円まで上昇
×(4518) 富山化学 8/29 455→900円まで上昇
×(5407) 日新製鋼 8/11 305→400円くらいまで上昇
×(6417) SANKYO 8/11 5350→7800円まで上昇
○(7416) はるやま商事 8/3 1900→2000 円まで上昇後下落
×(7205) 日野自動車 8/3 690→800 円まで上昇
×(8921) シーズクリエイト 8/1 74,900→14万円くらいまで上昇
×(6477) ツバキ・ナカシマ 7/13 1450→2400円まで上昇
×(7591) エクセル 7/12 2220→4000円まで上昇
×(2730) エディオン 5/10 1415→2900円まで上昇
○(4300) ジグノシステムジャパン 4/28 74,000→下がる一方
×(7603) マックハウス 3/25 1999→4/4 2330 まで上昇。その後 1850 円くらいまで下げる
○(4676) フジテレビ 3/18 324,000→急落

 というわけで、明らかに、売った後株価が上昇するケースが多かったのでした。乙は早く売りすぎたのでした。昨年後半の株価上昇期に売った株が多かったためかと思います。かなりの銘柄の株価が上がっていった時期でしたから、こういう結果になることも納得できます。
 このことから、以下のような結論が出せると思います。

(1) 株は、売らずに持っていればよかったというケースが多い
 ということで、乙は長期投資志向に方針変更しました。短期投資で、2割くらい上がったら売るという繰り返しでなく、2倍上がったら売るというような、じっくり保持するような方法が有効だと思います。株は、上がるときにはどんどん上がり続けるものです。

(2) 個別銘柄の株価の上下は簡単にあてることはできない
 乙は、ここまで上がればいいだろう、頭としっぽはくれてやろうという気持で利益確定しました。ピークではないにしても、一応は、それに近い状態だろうと判断して売却したつもりです。しかし、結果的には、ピークからはほど遠かったのです。
 売った直後の上下ですらあてられないのですから、長期の株価の変動はそれこそ何ともわかりません。
 ということは、やはり、個別銘柄の株価はランダムに上下し、規則性はないと考えたほうがいいだろうということになります。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、株価の上下を実用的な確率であてることはむずかしいと思います。あてられると思う人はどんどん株取引にのめり込んでください。乙は、そういう能力がないように思います。
 このことから、個別銘柄の株の売買について、次のような結論が出せそうです。「株は、いつ買ってもいいし、いつ売ってもいい。」これが乙の考え方です。一介のアマチュアの結論ですが、これから上がりそうだという推測も、これから下がりそうだという推測も、あまり高い確率で当たることはないと思います。
 しかし、いつも「何もわからない」状態ではありません。個別銘柄の株価の上下は株価の全体の動きに連動します。ですから、多くの銘柄の株価が上昇しはじめる(つまりは平均株価が上昇しはじめる)ころに株を買えばいいし、多くの銘柄の株価が下がりがじめるころに売ればいいということになります。
 いつも一定金額を株に投資するような態度よりは、時期によって投資金額を変え、これから上がりそうだという時期になったら資金を投入し、そうでない時期には株を売って現金として持っているのがいいでしょう。まあ、その時期をあてること自体がむずかしいわけですが、個別銘柄でなく、平均株価であれば、日本経済全体の動きの反映という面が強くなりますから、個別銘柄よりはわかりやすいように思います。
posted by 乙 at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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