2010年09月23日

政府・日銀の為替介入とヘッジファンド

 政府・日銀が6年半ぶりに円高是正のための市場介入に踏み切りました。
2010.9.17 http://otsu.seesaa.net/article/162894764.html
 それは、いろいろなところに影響を与えています。
 一例として、日経新聞の記事
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819584E3E5E2E2E08DE3E5E2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL
があります。ここでは、以下のように述べられています。
 ファンド各社の運用成績に詳しい関係者によると、英資産運用会社マン・グループが経営する運用資産210億ドルのファンドAHL、50億ドルのウィントン・キャピタル・フューチャーズ・ファンド、10億ドルのアスペクト・ディバーシファイド・ファンドなどの英ヘッジファンド各社はすべて、円に対し強気のポジションをとっていたため損失を出したという。
 3社はすべて市場動向を自動的に判断して注文を出す「アルゴリズム取引」を採用しているため、各国政府や中央銀行による突然の介入など予想外の動きに弱い。【中略】
 円の上昇傾向が続いたため、アルゴリズム取引を行うヘッジファンドは8月に巨額の運用益を上げた。だが9月はそう単純ではなくなりつつある。

 というわけで、各種ヘッジファンドも政府・日銀にやられてしまいました。乙の資金も、一部は AHL に流れているので、成績が気になります。
 それにしても、210億ドルといえば、1兆7千億円程度です。こんな大規模なファンドともなれば、普通の売買はできないものでしょう。「池で泳ぐクジラ」状態になると思います。
 だからこそ、アルゴリズム取引などで細かい利益を積み上げていく方法をとったのでしょうが、今回の異変は、そういう積み上げを一気にくずしてしまったのでしょう。
 ヘッジファンドも大したことないなという感じがしました。

関連記事:
http://blog.fideli.com/ifajapan/archive/118/0
posted by 乙 at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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