2010年10月02日

保証人にはなりにくい

 乙は、他人の保証人にはならないことにしています。
 自分の子供に対しては保証人になりますが、それだけです。
 ずっと前の話ですが、よく知っている外国人(若い人でした)がアパートを借りるために乙に保証人になってくれといってきました。
 いろいろ迷う部分もあったのですが、結果的に断りました。
 その外国人がアパートの家賃を踏み倒して帰国するくらいのことだったら、その分(数十万円?)を払うことは大したことないのですが、場合によってはもっと大きな事故を引き起こすことだってあるのです。たとえば水漏れ事故です。集合住宅で階下の家に影響が出ると、数百万円くらいの損害になることはよくあることではないでしょうか。
 さらに、乙が考えたもので、外国人の保証人になる場合の一番の問題は、その外国人が何らかの事情で死亡したときです。アパートにある一切の財産は保証人が片付けなければなりません。捨てていいかどうかという判断もむずかしいです。母国にいる家族と連絡を取って、遺体の引き取りなどの対応をしなければなりません。これは大変な負担です。
 自分の子供、家族、親族であれば、そんなことがふりかかってきても、まあしかたがない(やるしかない)と思いますが、かなり親しい外国人であっても、親戚でなければ、そこまでの責任は負えません。
 乙に保証人を頼んできた外国人には、そんなことを話し、残念ながら保証人にはなれないと、言い渡しました。乙の言葉はまるで相手を信用していないかのようで、きっと冷たく響いたことでしょう。
 元はといえば、日本の保証人制度が悪いと思います。特に外国人の場合ですが、身寄りがいない高齢者なども同様です。日本では、アパートを借りるときや就職するときなど、節目節目で保証人が要求されます。あまり安易に保証人を引き受けて、こちらに請求書が回ってくるのは困ります。かといって、外国人などはそういう保証人になってくれるような人を探すのがこれまた困難です。
 日本の現状を考えると、保証人制度をやめて、保険でまかなうようにするしかないのではないかと思います。
 アパートへの入居でいえば、水漏れ事故まで補償する損害保険(火災保険の形になることが多いかも)でかなりの程度はカバーされそうです。死亡についても生命保険でかなりまかなえる可能性があります。
 そういえば、この件に関連して、「保証人ビジネス」があるというダイヤモンド・オンラインの(NHK「追跡! A to Z」の)記事
http://diamond.jp/articles/-/9569
がありました。しかし、こちらも問題点が山積しています。


ラベル:保証人
posted by 乙 at 04:16| Comment(8) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
外国人は入国時の身元保証人が保証人をすればよく、でなければ出身国が保証すればよいでしょう。
Posted by Moriya, Tomo at 2010年10月03日 17:27
Moriya, Tomo 様
 一般論としては、そうなのですが、入国時の事情が変わってしまった例(たとえば、身元保証人と仲違いをしてしまったとか)があって、乙に頼んできたときには、それはそれでしかたがなかったのではないかと思いました。
 なお、出身国が保証するというのは、不可能かと思います。
 日本人が外国で行動するときのことを考えても同様ですが、「国」が個人の行動に関して全責任を負うことは不可能です。もしも、そんなことをすれば、そこには「黄金の羽根」が落ちていることになります。
Posted by at 2010年10月03日 22:06
ではお帰りいただくというのが真っ当かと。

出身国が保証人ビジネスをすれば良いかもしれませんね。
Posted by Moriya, Tomo at 2010年10月06日 00:30
Moriya, Tomo 様
 保証人が見つけられないからという理由で帰国をうながすのもどうかと思います。
 日本人が外国に行って、アパートでも借りようとしたとき、各国ではどういう事情なのでしょうか。
 乙は、そのあたりがくわしくないので、何ともいえないのですが、日本のように「保証人」を要求する例は少ないのではないかと思います。
 この制度は世界的に見て厳しすぎるのではないか、外国人に対して門戸を閉ざしているのではないかと感じています。
Posted by at 2010年10月06日 05:46
保証人が見つけられないからというよりも、外国人でありながら身元保証人がいないという方が問題です。

とはいえ日本の保証人制度は融通が効きませんね。保証人のいない場合は、敷金の値上げで対応できるでしょうに。
Posted by Moriya, Tomo at 2010年10月06日 11:00
>Moriya, Tomoさん、

入国時の身元保証人が保証しない限りはお帰りいただくは、他国で日本人がその扱いを受けてもいいのでしょうか?

また、身元保証人にそこまで高い責任を要求されることは世界的にも(特に先進国)異例な考え方かと思いますが。

入国時の身元保証人と仲たがいして保障してもらえないと国外退去が真っ当ということは、
日本人がヨーロッパやアメリカに行く時にも、住居を借りることから何から入国時の身元保証人に全部保証してもらわないと国外退去が妥当と考えていますか?
Posted by 吊られた男 at 2010年10月07日 00:35
>> 吊られた男 さん
それでいいと思いますよ。日本は日本人だけものものです。外国でも同じでしょう。今年は大阪で中国人の乞食たちが集団で生活保護を受けていました。彼らに対してお帰りいただきたいとは思いませんでしたか?自国(or 自国民)の管理下にはない外国人は危険だとは思いませんか?

もっとも身元引受人以外の方法で外国人が管理できればそれでよいのです。しかし、指紋採取や外国人登録証に反対したりする人がいるのですよ。反対する人によると差別で人権上問題があるのだそうです。
Posted by Moriya, Tomo at 2010年10月10日 02:41
>Moriya, Tomoさん、

すみません。「日本は日本人だけものものです。外国でも同じでしょう。」とありますが、どこの国の話でしょうか。

世界中の国を知っているわけではありませんが、少なくとも多くの先進国ではそんな話は無いかと思います。
アメリカやカナダ、西ヨーロッパの先進諸国はまず違います。島国のイギリスでもそんなことはありません。
何人かの日本人の親族や知人も海外で生活していますが、出国時の身元保証人がいないとダメとか、「我が国は我が国国民だけのものだから日本人には分け前は渡せない」とかいう話はありません。
Posted by 吊られた男 at 2010年10月18日 23:45
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