http://diamond.jp/articles/-/9799
が掲載されました。
「市議会議員選挙は「広き門」。難関ベスト3市区町村でも立候補さえすれば当選確率50%以上!」と語っています。
「議員定数と立候補者数を調べたところ、平均倍率はなんと、1.21倍でした。つまり、立候補した人の1.21人に1人が当選した計算です。当選確率にして82.6%。」などと聞くと、就職試験の百倍とかの競争率よりも通りやすいと考えたくなります。
しかし、ことはそう簡単ではありません。
ランダムで起こる事象については、確率論が適用されますが、選挙では、それぞれの候補者にはそれぞれの支持者がいるのであって、ランダムではありません。むしろ、地方の議会であればあるほど、議員と支持者の関係が強くなっているものです。そんなところに、1.21 倍だからといって、立候補しても、当選するはずがありません。ポコッと立候補しても、0.21 倍の中に入ってしまって、落選確実なのです。選挙では当選の倍率でものを考えることは間違っていると思います。
別の言葉で言い替えれば、地方で当選倍率が低いのは、立候補してもどうせ当選できないとあきらめている人が大半なので、立候補者が少なくなるということです。その意味で、当選しやすさは、単に倍率だけの問題ではなく、支持者をどう獲得していくかという大問題と直結しています。
「若い人がもっと立候補するのがいい」という記事の趣旨には賛成ですが、「倍率が低ければ、当選しやすいから、立候補しようよ」という趣旨には賛成できません。ひとことでいえば、あまりに安易なように思いました。
ではどうするか。どうすればいいか。これについては、乙は解決策を持っていません。
選挙で代表者が選ばれる仕組みでは、結局、選挙する側の質(意識、意見、考え方などのもろもろ)によって当選者の質が決まるということでしょう。良いも悪いもありません。そういうものなのです。
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しかしここも玉石混合だったんだなーと感じさせて頂いた記事でした。
私は「考えることがまず第一だと考えております」ので、その点を再認識させて頂きました。