こちらは 2004年10月に新生銀行で購入しました。乙が買った最初の投資信託の一つです。申込手数料 3.15%、信託報酬 1.05% というわけで、申込み手数料は高めですが、信託報酬は妥当なものでしょう。
乙は、投資信託に関していうと、申込み手数料1%あたり1年保有というつもりでいます。つまり、このファンドは 3.15% ですから、3年以上継続するという予定です。長期になればなるほど申込み手数料は割安になり、短期であれば割高になるわけですから、なるべく長期に保有したいと思います。3%も払って1年で解約などということはあり得ません。(もっとも、基準価額がどんどん下がっていくようなファンドだと、解約するしかないようなこともあるわけですが。)
購入後、1年半ほどになりますが、ほぼ5割増といったところです。乙としては、この成績に大いに満足しています。
乙は、もう一つ、楽天証券で2005年10月に 三菱UFJチャイナオープン というファンドも購入しています。申込み手数料 なし、信託報酬 1.596%、信託財産留保額 0.5% という条件でした。こちらは、まだ半年の運用ですので、実績云々はいえませんが、HSBCチャイナオープンと同様、着実に値上がりしています。現在、16% 増というところです。
これらのファンド2種類は、2004年12月をピークに2005年10月まで純資産が減少傾向にありました。(その後は回復しています。)この時期、反日デモがあったりしましたから、それを嫌気して解約した人が多かったのでしょうか。
しかし、乙は、反日デモがあっても、投資とデモとは別問題だと思っています。日本人が中国への直接投資をしている場合(工場や事務所を作り中国人を雇って事業をしている場合)は、こういう反日デモはチャイナリスクとして重要ですが、株はどうでしょうか。株はどこの国の人が買っても同じ価値を持っています。その意味で、投資家として判断すればよくて、日本人として判断する必要はありません。
もっとも、デモだけではなく、他のさまざまなことを総合的に考えて、中国から手を引こうとする考え方は理解できます。たとえば、2月28日のNHKのクローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2006/0602-5.html でも放送していましたが、今の若い中国人(新世代)の考え方は、それまでの人と考え方が相当に違うようで、この傾向が中国で続くとすると、中国が社会的に不安定になるように思います。
乙は、このファンドをキャンセルすることなく、(たった1年半ですが)保持してきました。好成績ですし、これからも期待できると思いますので、このままあと数年は継続することになりそうです。撤退時の判断がむずかしそうですね。
ファンドと現物株を比べると、中国株についていえば、ファンドのほうがよさそうです。現物株は、中国についてよく知っている場合はチャレンジ可能ですが、乙みたいに何も知らない人間には、ハードルが高いです。投資結果を考えてみれば、中国経済について外国人の素人(=乙)が日本語で考えるのでは、やはり効率的な運用はむずかしいでしょう。それよりは、手数料を払ってでもプロに運用してもらうほうがいいように思います。単純にいって、勉強しないで中国人のプロに勝てるわけはないですから。
2006.12.18 追記
HSBCチャイナオープンについて
http://otsu.seesaa.net/article/29844891.html
に書きました。
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