2010.9.9 http://otsu.seesaa.net/article/161931018.html
そこで、普通ならばアメリカ債券に投資することになるのですが、さて、どうしたものでしょう。
債券といっても、社債は判断がむずかしいので、財務省債券(ほぼ国債相当)かそれに準じるものに限定します。
アメリカの短期金利は、下がるところまで下がってしまって、もうこれ以上下がりません。日本とどっこいどっこいです。
すると、これからは金利が上がる方向に変化するしかないわけで、早かれ遅かれ、金利は上がるでしょう。金利が上がれば債券価格は下落します。確実に下落するとわかっている金融商品を買うのは変です。
長期金利もだいぶ下がっているような感じです。長期金利は、値動きがよくわかりませんが、投資するならこんなものでしょうか。
ETF では、短期債券、長期債券それぞれに投資するものがありますが、短期債券に投資するものは購入意欲がわかないということです。
短期も長期もごちゃ混ぜに投資する ETF もありますが、こんなものも、あまり明るい見通しはないように思えます。
ポートフォリオが少しくらい理想からずれても、今は債券投資を見合わせて、時間が経つのを待つというのでもよさそうな気がしています。
あ、日本の債券(国債)も同じで、投資先としてはまったく魅力がないように思えます。
そんなことを考えると、インデックス投資はむずかしいという話になってきます。
なかなか悩みは深いです。
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乙様のポートフォリオは本当にバランスが良くて見ていても安心感が伝わってきます。
私もですが、ポートフォリオ構築は本当に悩みますよね…。
インデックス投資では目先の損益にこだわらないとの方針が鉄則のようですが、明らかに中期的に下がって行く事が見えている範囲に同様に投資して行くのは気持ち的に難しいですよね。
昨日、ギリシャとアイルランドの財政悪化についてニュースで伝えられていましたが、これを見つつも、自分のポートフォリオでユーロの比率が低ければ、ためらう事なく比率を上げる。
これも同じようなものでしょうかね…(^^ゞ
ユーロといっても、ユーロで何に投資するかで話は違ってきます。
株ならば、それなりのリターンを期待してもいいでしょうが(リスクもありますが)、債券だと、どんなものでしょうか。まあ、ギリシャやアイルランドの国債を買う人はあまりいない(個人投資家ではほぼゼロ?)と思います。
先進国債券に(インデックス投資の考え方で)分散投資すれば、その中にアメリカが占める割合はかなり高くなります。考え方にもよりますが、経済規模からいえば、半分程度でしょうか。
というわけで、アメリカ一国の債券でも、リスクは、先進国全体の債券に投資するのとあまりかわらないと思います。少なくとも「リスキー」と言うほどのことはありません。