内容は、品川女子学院という中高一貫校での金融講座に手を加えたものということで、非常にわかりやすくなっています。正直いうと、乙には、ちょっと物足りなかったという感じでした。金融のことを全然知らない人にはちょうどいいのかもしれませんが。
この本で述べられていることは、藤巻氏の以前の著作にも見られるようなことで、今の金融マーケットの見方などは一貫しています(当然ですが。)今回は、pp.129-183 で生徒たちの作った 5000 万円の運用案に藤巻氏がコメントするところなどがおもしろいし、また、p.197 から語られる藤巻氏の今までの経歴(それぞれの転換点のところで何を考えたかなどが書かれています)などは興味深かったと思います。しかし、全体としては、新鮮みが少なく、買って損をした感じです。
というわけで、本書はあまりお薦めできません。それよりは、前著
http://otsu.seesaa.net/article/16834359.html
を読みましょう。
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