http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10748072116.html
というのがありました。
増税というと、普通は消費税のことをまず考えそうですが、話はそれに限定されません。
中川氏によると増税の前にやるべきことが四つあるという話です。
1番=物価上昇率が0%になったら引き締めに転ずるデフレターゲットの金融政策をやめること
2番=不要な政府資産を売却すること
3番=公務員人件費など歳出削減
4番=年金など制度改革
5番=増税
なるほど、わかりやすい主張です。もっともな話です。
いずれも今の政権には実現できそうもありません。
日本国の借金は膨大ですから、いずれ増税は避けられないとしても、その前に、やるべきことをきちんとやってからにしてもらいたいものです。
とはいえ、中川秀直氏も自民党の国会議員であり、内閣官房長官などを歴任した方ですから、そのときにこういうことをやっておいてくれてもよかったのではありませんか。
そうすれば、自民党が下野することもなかったように思いますが、……(いや、それは、まあ、やってみなければ何ともわかりませんが……)。
主張はスジが通っていますが、自分たちが政権の側にいたときにそれを実行できなかったわけで、実はとてもむずかしいことなのだと思います。
上述の5点の順序は正しいものとしても、それを実行するために自民党に勝たせてほしいといわれてもそうは簡単にいきません。長年できなかったことなのですから、政権を取ったからといってそれが実行できるとも思いません。継続的な努力で地道に改革していくしかなさそうです。
ラベル:増税
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その順番では1〜4が実行される間は増税が行なわれません。
仮にそれに5年かかったとしましょう。
その5年間増税できなかった分は誰が負担するのでしょうか?
将来世代が負担する事になります。
では、誰が得をするのでしょうか?
現役世代です。
提示されている順序は政治家が人気取りでしかありません。
正しい順序は、速やかに必要な分の増税に行い、かつ不要な経費を削除する事です。
決して経費削減だけを先行させることではありません。
その順番は未来への責任放棄に他なりません。
中川氏のいいたいことを乙が代弁するわけではありませんが、5年間もかけていてはどうしようもないでしょう。1〜2年で決着を付け(実際の処理は後回しになったとしても、法律を改正するとかしてその道筋を付ければよしとしましょう)さっさと増税に向かうべきです。
今は、そういう「増税の前にやるべきこと」に目をつぶって(何も議論せずに)、先に増税ありきのようなことになっているので、それがおかしいという主張であると思います。(乙の理解が間違っているかもしれません。)
まあ、民主党が1〜2年でこんな大改革を実行できるとは思えませんけれど、自民党だって同じ穴のムジナでしょう。