【2011.3.13 この記事は、乙の勘違いに基づくもので、不正確です。大変失礼しました。事情は、コメント欄に書きました。】
先日、乙が地方都市の某ホテルに泊まったときのことです。
フロントのところに米ドルと日本円の両替のレートが書かれていました。米ドル→日本円と、日本円→米ドルでは2円ほどのレートの違いがあり、この差が手数料だということがわかります。
あとから思い起こしてみると、これが、確か(あやふやな記憶ですみません)78円台と80円台くらいだったように思います。足して2で割ると79円台ですので、「あ、1ドルが80円を越える円高になったんだ」と思いました。実は、乙は、数ヶ月前に1ドル80円で買い注文を出しているのです。しかし、なかなか約定しません。今回見たようなことで、いよいよ円高が進んだんだなと思いました。「しめしめ、これでさらに米ドルでの投資ができる」などと考えました。
しかし、その後、自宅に戻って為替レート
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=USDJPY=X&t=3m&p=m65
を確認してみると、80円とかの円高とは全然無縁で、ドル円のレートは82円から83円あたりでうろちょろしているだけです。
乙は「おや?」と思いました。普通は、ホテルの為替レートは、実際の為替レートをはさんで上下にずらして提示するものだと思っていましたが、そうではないようです。
ホテルで両替する人となると、事実上、米ドルを持参してきた外国人客が円に両替する場合が圧倒的でしょう。(使い残した円をドルに換える人はごく少ないと思います。)だとすると、ホテル側としては、実際の為替レートにこだわることなく、それを円高方向にずらしておいたほうがもうけが大きくなります。
2円の手数料(スプレッド)をさらに大きくすることは、いろいろ問題があってまずいと思います。しかし、こうして円高方向のレートを提示し、それで両替することで、ホテル側は確実に実入りが増えます。
たぶん、こんなことを考えて、このレートになっているのではないでしょうか。
だとすると、日本人にとって大きなトクになり得ます。普通に米ドルを購入するとき、銀行などに行くよりは(乙が泊まったような)ホテルで両替する方がレートがいいということです。
旅行費用などと限定して考えなければ、10万ドルとかをホテルで両替する手があります。普通の両替よりもずっとお得です。ただし、ホテルではそんな金額に対応できないでしょうが……。
もしかして、実効レートよりもさらに大差が付いていれば、ホテルで両替したあと、すぐに銀行にドルを持ち込んで円に両替するのです。個人で行う裁定取引ということでしょう。手間をかけるほどの価値があるとは思いませんが、(ホテルとしてはそういうことまで考慮してレートを決めているはずです)そんなことまで考えさせるような架空の円高の話でした。
2011年03月12日
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>ホテルではそんな金額に対応できないでしょうが……。
おそらく日本円→米ドルには、上限が設定されているのでしょう。
そもそも、ホテルの従業員が高額の両替に対応していないと思うので、両替を申し出た途端に従業員がフリーズしてしまうのではないでしょうか(笑)
上限設定されているのかどうか、確認しませんでした。
もちろん、こういう地方都市で10万ドルを両替するはずもなく、そんな大金を現金で持参するはずもないですから、……。
従業員のフリーズする姿を見てみてもよかったですね。
あ、乙の見間違いということもありますね。
確認してみましょうかね。
乙の勘違いでした。
お詫びして訂正します。