乙が死ぬときは、死因はたぶん「がん」だろうと思っています。なぜならば、日本人の死因のトップが「がん」だからです。
http://www.toy-hoken.co.jp/dr_goto/backnum_pc/vol14.php
http://www.seiwa-bussan.co.jp/siin.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~CY3Y-IKD/siin.html
http://www.h2.dion.ne.jp/~moduec/nihonjin%20siin.htm
そんなことを考えて、がん保険を継続しているのですが、あとから考えてみると、払った保険料をうまく運用していれば、がん保険が適用されるときに支払われる保険金くらいはカバーできていたんですね。若いころには、そういう考えがなかったからがん保険に入ったのだろうと思います。
すでに長期にわたって保険料を払ってきてしまった保険を解約するべきかどうかは難しい問題です。今を基準に考えれば相対的に安い保険料で保険に加入していられるわけですから。
生命保険一般と同様の論理で、がん保険も解約したほうがいいのかもしれませんが、自分ががんで死ぬだろう(その確率が一番高い)と思っているときにがん保険を解約するのはちょっと勇気が要ります。しかし、がんにかかる確率を考えれば、相当に低いと言えます。
試しに金額面の計算をしてみましょう。
乙は、1992年から毎月 6080 円をがん保険の保険料として払ってきましたから、今年いっぱいで14年になり、掛け金の総額は 102 万円になります。
しかし、積立金には利息が付きます。これを 7% と仮定して(今の日本では 7% は、ちと欲張りですかね)
http://homepage2.nifty.com/urajijou/chokin/iroirohukuri2.html
で複利計算してみると、14年で 1,760,453 円にもなります。
乙が入っているがん保険では、がんと診断されたときに 200 万円、がんによる死亡では 300 万円がもらえるわけですから、ざっと 500 万円くらいもらえるものと考えられます。(実は、家族ががんになったときにも別途保険金が出ますので、もっと「実入り」がいいのですが、それは考えないことにしましょう。)
このがん保険は、ある年齢以上になると補償額が半額になってしまいます。まあ年を取るほどがんになりやすくなると思いますが、そのときは充分に補償されないというわけです。実は、こういう契約になっていることに今気が付きました。普段、保険証書などは読まないものですから。
そこで、これからがん保険をさらに12年継続するものとしましょう。すると、6080 円を全部で26年間払い込むことになるので、それを 7% で運用したと仮定すれば、5,361,380 円にもなります。
普通に生きていられれば、当然のことながら、保険料の分を投資に回した方が、最終的にはリターンが大きくなります。
乙が、あと12年以内にがんになるか。う〜ん、まったくわかりませんが、ならないような気がしています。15年は生きて、ハッピーリタイアメントを迎えたいという計画ですから。
高齢になってがんにかかっても、補償金はわずかしかなく、あまり意味のない金額でしかありません。
他の生命保険を解約してしまったことと同じ理由で、乙にはこのがん保険も不要だと考えて解約することにしましょう。
家内は、これまた解約反対です。自分が保険料を負担してもいいといっています。しかし、保険の内容をよく知らないまま、主観的にそう主張しているにすぎません。乙の場合、今年から契約を月払いから年払いに変更しましたから、12月いっぱいに継続の手続きをしなければ、自動的に解約されてしまいます。家内がそれを覚えていて、本当に7万円を出す気があるのか、注意していましょう。
ここまで書いてきて感じたことですが、今回の話は、乙がブログに書くために、自分の保険の見直しをしたようなものです。ブログが日記であれば、自分が自分に対して語るようなものですから、「書くことで考える」ことになるのですね。
2008.2.4 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/82316794.html
に書きました。