http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110322/219080/
があります。
このタイトルよりも「「消費の自粛」という第4の災害」という副題のほうがインパクトがありそうです。
地震、津波、原発という三つの災害に続く第4の災害が「消費の自粛」だという趣旨で、具体例はこの記事をお読みください。確かに、この記事のようなことだと自粛も「災害」のように思えてきます。
乙の回りでも、地震後にはさまざまなパーティーや懇親会付きの会合などがキャンセルされました。3月は送別会などのパーティーがたくさんある月ですが、それらがなくなって、個人的には支出が減り、懐が温かくなったような気分です。(その分、寄付が多くなったともいえます。)
伝え聞いた話では、某大学では、卒業予定学生が企画・主催し、教員も参加する卒業パーティーを、複数の教員が「開催されても欠席する」と伝えて、実質的にやめさせてしまったというようなこともあるようです。
この間の交通の便、計画停電の不安、さらには余震や原発の影響などを考えれば、パーティーの中止はしかたがなかった面もあると思います。
首都圏の大学で卒業式を取り止めた例もいくつかありますが、4月の入学式はどうするのでしょうか。9月ころにも(留年した学生などの少人数の)卒業式があったりします。9月だと、ほぼ確実に計画停電の影響などがあるはずですから、卒業式を行わないということもあり得ます。しかし、一方では、そのころまでには行方不明者もはっきりします(行方不明になって3ヵ月経つと死亡と推定されます)から、祝賀の式典を行ってもいいのではないでしょうか。さらに先の話ですが、来年3月には次の学年の卒業式があるはずです。3月11日に卒業式が予定されている場合でも、1年前を思いやって祝典は取り止めようというのは変な判断のように思います。
被災者にとっては、1年後でも、まだまだ復興への道のりは遠く、苦労は続いていると思いますが、しかし、日本全体としては1年経てば雰囲気はだいぶ変わると思います。
結局、いつかは元に戻るしかないわけで、問題はいつそのような判断をするかということだと思います。このあたりの判断はむずかしいものがあります。今は自粛ムードが高まっていますが、どれくらいの期間でこれが消えていくのでしょうか。
地震や津波による直接の被害にあわなかった人は、むしろ積極的にお金を使うことも重要かもしれません。第4の災害を引き起こさないためにも。
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賛成です。
私も微力ながら、東北や北関東地方の日本酒を買っています(^^)
なるほど、地酒という手がありましたね。
宮城県なら一ノ蔵、浦霞など、岩手県ならあさ開、南部美人など、いろいろありますから、こういうのを買うのは、大いに意味があります。
乙は、最近、酒が弱くなってきたので、あまり買わなくなってしまいました。1本あると何回にも分けて飲むので、時間がかかるのです。その分、消費量が少なくなっているわけで、若い人に期待したいところです。
このままでは、中小のお店はキャッシュが持たないでしょう。
遊園地やパチンコなどのアミューズメント産業の再開について、電気の浪費だと批判する人もいますが、重要な経済活動の一部ですから、できるだけ日常に近づけていく努力が必要ですね。
六本木のようなところだと、自粛ムードに加えて、一部は帰りの電車を心配したりして「何も今すぐに出かけなくてもいいのでは」と思ったりするでしょう。その積み重ねで、閑散としてしまうのでしょうね。
お店のキャッシュが持たなければ、つぶれるしかありません。停電の影響もあって、なかなか大変なことになっているようです。