http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110404/219291/
というのがあります。
この中で、東京電力の株価が3月10日の 2,153 円から28日には 700 円を割り込むという大暴落になったことを紹介し、長期保有を前提とした配当狙いの高齢者が東電株を買っていたとしています。
歴史的に見れば収益が安定しており株価下落リスクが小さいと考えられていた。しかも高配当が得られ、典型的な「ディフェンシブ銘柄」に分類されていたがゆえに、個人でも安心して投資できる銘柄の筆頭に位置づけられていたのだ。
乙は、東京電力の株は持っていませんが、そういえば、確かに以前、東京電力はディフェンシブ銘柄だという話を聞いたことがあります。
これを信じて、東電の株だけに集中投資していた人は、リスクというものの理解が十分でなかったということになるでしょう。投資はすべてが自己責任の世界ですから、儲けようと損をしようと、全部自分にふりかかってくるものです。
株というものはこんなものです。ディフェンシブ銘柄というのは、単なる神話に過ぎなかったことが明白になりました。
電力株を数百万円買うなら、資金を分けて、あちこちの電力会社の株を購入するべきでした。東京電力1社に集中させていては、「ディフェンシブ」という考え方自体が成り立たないと思います。分散投資を心がけるべきでした。その意味では、究極のディフェンシブ銘柄は、インデックスファンドないし ETF ということになるのではないかと思います。(それも、ホントにディフェンシブかどうか疑わしいわけですが。)
この記事には、2ページ目に今回の地震・津波・原発事故に関連して、下落と上昇のランキングが載っていますが、株価では下がるものがあれば上がるものもあるというのは当たり前でしょう。
上昇率のトップは太平洋セメントです。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=5233.T&d=1m
天災があっても、復興需要を読むなら、こういう会社に投資するべきなのでしょう。
チャートを見ると、3月11日に買わなくても、その後数日くらいで買ってもよかったのでした。
住友大阪セメントの株価
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=5232.T&d=1m
も同様です。
乙は、仕事が忙しく、個別銘柄による株式投資などは、時間がなくてとうてい無理です。
まあ、時間があっても、大地震→セメント業界 という発想は思い浮かばなかったでしょう。
後講釈をするのは誰でもできる簡単なことです。それをタイミングよく実行できるか。それがまさに問題です。プロでもない限り、こういう判断はむずかしそうです。
乙の退職後は、少しの資金でこういうお遊びをしてもいいかなと思います。今は仕事に集中し、買うのはもっぱら TOPIX の ETF にしています。
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所詮は株式銘柄の中での相対的な安全性で絶対安全とは全くの別の次元というところでしょうか。
なるほど、確かにおっしゃるとおりです。
景気変動を(相対的に)受けにくいという意味で考えれば、今でもディフェンシブはディフェンシブですね。
「拡大解釈」ですか。乙も、そんな解釈に傾いてしまいました。
「景気変動の影響を受けにくく、安定した収益を上げる企業の株。」(大和証券)
「景気変動の影響を受けにくい銘柄のことです。景気悪化により株式相場が大きく下落している局面で底堅い値動きをする傾向があります。」(MUFJ)
少しネットで探してみましたが、上のような説明であり、やはり景気変動への抵抗力が強いという程度の意味のようです。
実際に株価の値動きを見ても東京電力ほどではありませんが、食品・医薬品セクターでも株価はそれなりに動いており、過大評価は禁物ですね。
しかし、民鉄業界も先行きが不安定な部分もありますし、大規模脱線のような事故もありましたし、やはり個人の個別株投資は難しいものだなと思いますよね。